あるところで、「単語の覚え方」の話をしました。”tend“という語幹を「伸びる」というイメージで捉まえておくと、tend(傾向がある←そういう方向へ伸びる)、tense(緊張した←伸びきった状態)、tension(緊張)、tender(柔らかい←伸ばすことができる)、attend(出席する←足が~の方へ伸びる)、pretend(ふりをする←本来よりも前に伸びる)、extend(拡大する←外へ向かって伸びる)、contend(争う←一緒に伸びる)、intend(~するつもりである←心の中で伸びる)といった単語が、わずかな「接頭辞」(私は14個を指導しています)の知識と「語幹」の組み合わせで、芋づる式にアタマに入ってくるのです。その時に使った例、tendの資料をアップしておきますね。
・単語の覚え方~tendの場合
こういうふうに丸暗記でなく、単語をイメージで捉まえるようにしておくと、(1)忘れない、(2)未知語に応用が利く、(3)一生単語の勉強を続けられる、といった大きなメリットがあるのです。詳しくは、私の『単語はアタマ・オナカ・シッポで攻略だ!』(自費出版、2011年)をご覧ください。「受験のためだけでなく、もっと長いスパンで英語の勉強を考えたい」というのが、私の願いなんです。
熟語、中でも生徒が暗記に苦労する句動詞(carry out, take in, put off, etc)も、このような形で、イメージで捉えようという意欲的な本があります。中川右也・土屋知洋『「なぜ」がわかる動詞+前置詞』(ペレ出版、2011年)がそれです。田中茂範先生のなるほど講義録3『英語のパワー基本語 前置詞・句動詞編』(コスモピア、2011年)も、ネイティブ感覚で英語力をアップできる優れた参考書です。丸暗記ではなく、ちゃんと理屈を押さえておきましょう。お勧めしておきます。
質問してくれた生徒さんたち、ハイ、これがお答えです。