西村京太郎~時刻表の旅

 西村京太郎さんの著書が、3月に出た『十津川警部 秩父SL・三月二十七日の証言』(集英社)で500冊を超えたそうですね。48年で500冊か。信じられないようなハイペースですが、実は最初の100冊に21年もかかっています。それ以降に滅茶苦茶売れ始めたことがわかります。最近も西村超特急の創作意欲は衰えることはありません。当分は楽しめそうですね。私は睡眠薬代わりにベッドに持って入って読んでいます。テレビの十津川警部物も大好評で長くシリーズ化されています。

 この4月に、『十津川警部とたどる時刻表の旅』(角川oneテーマ)が出ました。この本を読むと、西村さんがどんなことを考えてミステリーを作っているかがよ~く分かります。時刻表に隠された謎、全国の秘境路線、珍ダイヤ、各地特色のある特急列車、イベントや駅グルメなど、全国津々浦々を飛び回っての取材・創作メモの内幕を全部ばらしておられますので、私たちにはとても興味深いです。まさに、時刻表は事典であるという著者の言葉に納得してしまいます。面白くて一気に読んでしまいました。

 また、J・ノベル』5月号(実業之日本社)では「西村京太郎ミステリーの世界」という特集を組んでいます。「西村京太郎中毒」の私にとっては堪らない企画でした。全西村作品の舞台となった箇所を地図でプロットすると面白いだろうなと、この特集を読んで思いました。誰かやらないかな?私もずいぶん各地の列車には乗っていますが、退職したら、全国全ての特急列車を制覇しようというもくろみを立てています。さていつのことになりますやら…。

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