私が本格的にマジックに興味を持ったきっかけとなった作品が、この輪ゴムマジック “Crazy Man’s Handcuffs”(狂人の手錠)です。お正月のテレビの特番でやっているのを観て、ぜひこれは覚えたいと思い、早速ミスターマジシャンから英文の原稿を取り寄せて、ああでもない、こうでもないと一日中試行錯誤してマスターしたものです。みなさんも一度はご覧になったことのある輪ゴムの貫通マジックですね。後になってこれが、マイケル・アマー(Michael Ammar)が世界大会でグランプリを受賞した出世作だと知りました。彼が従来からあった輪ゴムマジックを整理して洗練された形に再構成したものです。輪ゴムは市販のものを使います。弁当にかかっているような輪ゴムで十分です。ただチョット大きめ18号のものがやりやすいでしょう。
左右の手の人差し指と親指に一本ずつの輪ゴムがかかっています。これをクロスさせますが、なぜか抜けてしまいます。相手に輪ゴムを持ってもらっても同じように抜けてしまいます。あら、不思議! ★動画で確認してみましょう→コチラ
最初のうちは、英語の原稿に書いてある指の動きがよく分からずに、何時間もかけて悪戦苦闘したものです。輪ゴムが見事にはずれた時には嬉しかったですね。後に、マイケル・アマー本人が解説ビデオを出してくれて(まだ当時は高価でした)、最初からこれがあったらあんなに苦労せずにすんだのにと苦笑したものです。以来、生徒達にも総体時の居残り生授業でこの映像を見せて(もちろん英語ですよ)マスターしてもらっています。輪ゴムマジックもずいぶん奥が深く、ダン・ハーランのものなど輪ゴムのレクチャーDVDも数多く手元に集まっていますが、何せ暇がなくて観る時間がとれていません。いつになったらのんびりと「蔵」の整理にかかれるんでしょうね。とんでもない量のコレクションが眠っています。♠♣♥♦