ハインリッヒの法則

 ちょっとした失敗を何とも思わずに、いつまでもダラダラと同じ失敗を繰り返す人がいます。5分の遅刻を、これぐらい遅れたことにならない、とたかをくくっている生徒もいます。生徒たちには、小さなミスが、重大な事故や危機に結びつく可能性を推計した「ハインリッヒの法則」の話をよくしてやるんです。1つの重大な事故や事件が起きた場合、その前には29の小さなトラブルが発生し、さらにその29の小さなトラブルの前には、およそ300の小さなミスや勘違いが隠れている、という有名なあれですね。

 「答案の見直し」をうるさいくらいに言っている私ですが、この時期には1点のミスで、1年を棒に振る生徒をたくさん見てきました。チョット気をつけるだけで防げるミスはいっぱいあるんです。そしてそれが「成功」にもつながるんですよ。ここでかけた汗と時間は、必ず元が取れることを、私は経験上知っているんです。

 大好きな知将、野村克也さんの名言。やはりいいことを言っていますネ。最新作は『理想の野球』(PHP新書)です。

 ストレートを狙っていて、ストレートを後ろにファールした。そこで「なぜ打ち損じたか?」と考える選手と、「よしっ、今度こそ!」と意気込むだけの選手。そこに一流と二流の違いがある。一流は同じ失敗はせん。何かを感じて修正する。

◎松江城から松江北高をのぞむ!

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