松江北高に赴任して、初めて担任をした3年生の生徒達を前に、卒業式の日に次の言葉を贈ったんです。
卒業おめでとう! 英語で「卒業式」はcommencementと言います。これは「始まり」という意味です。この意味をしっかりと考えてみましょう。今は、スタートラインに立っただけ。これからの生活をどう送るかで将来の結果は大きく違ってくるはずです。僕は22歳、教員のスタートを切った辞令交付式で「無限の可能性」を持った若者たちの眠れる力を引き出したい、と決意を述べました。その気持ちは○○歳になった今も変わることはありません。英語の指導を通じて、英語の面白さや、やりがいを伝えたいと思って、今までやってきました。勉強だけでなく、人としてどう生きるか、にも強い関心があります。大学へ行って、しっかり勉強して、新たな人生を切り開いてください。祈っています。
そして、大好きなさだまさしさんの「主人公」をかけたんです。彼の500曲以上ある曲の中から、ファンの間でベストテンを取ると、必ずダントツ首位に来る名曲です。私は詩の内容が特に気に入っています。彼の真骨頂は美しいメロディーだけでなく、実はその詩の奥深さにあると私は思っています(トークはさておくとして…)。一人一人が主人公であり、その人生を臆することなく果敢に切り開いていって欲しい、という願いを込めて。
あなたは教えてくれた 小さな物語でも
自分の人生の中では 誰もがみな主人公
時折思い出の中で あなたは支えてください
私の人生の中では 私が主人公だと
そして、この生徒達に贈るインタビューで、私はこんなことを語っていました。今から考えるとすごい生徒たちでした。彼らも今は社会人となり活躍してくれています。早いものですね。当時を懐かしく思い出してみました。年のせいか…?今日も私のブログをのぞいていただきありがとうございました。今週末から始まる期末試験作りに頭をかかえています。
①この一年で一番心に残ったこと―最高の環境の中で英語の指導ができたこと。
②この一年間で一番つらかったこと―体育祭のページェントでダンスがなかなか覚えられなかったこと。あれは地獄です…。
③クラス自慢―勤勉な生徒が多い!努力は決して人を裏切りませんから。
④卒業生へ贈る歌―「夢をあきらめないで」岡村孝子 「主人公」さだまさし
⑤最後に一言―力を尽くして狭き門より入れ やった後悔やらぬ後悔