安野光雅美術館

 島根県鹿足郡津和野町のJR駅前に「安野光雅美術館」という心安らぐ観光スポットがあります。津和野町出身の画家安野光雅(あんのみつまさ)さんの作品の常設展示館です。素朴な風景画や、おとぎ話の絵の世界に心を癒されます。運がいいとアトリエで安野さんが制作しておられることも。津和野高校に3年間勤務していた頃、アイデアに窮すると必ずここに出かけて、木の教室や、プラネタリュームを鑑賞しながら、「心の洗濯」をしたものです。日曜日は決まってここで教材を作ったり、原稿を書いたりしていました。なぜか落ち着くんです。津和野町民は無料だったんですが、町の財政難で半額負担となりました(私はそれを知らずに、ずっと正規料金を払って入っていました!!)。館内の小学校の教室図書室プラネタリウムには、安野先生の強い想い、メッセージが込められていると言います。「小学校時代の教養があればともかく生きることが出来る」 「本を読む習慣を子供のとき、身につけておきさえすれば、悲しいことや、苦しいことなど、どんなことがあっても、あとは何とかなる」ということです。

 津和野町は人口が減少を続けています。「山陰の小京都」と宣伝され、若い女性達が押し寄せていた頃は、それはもうすごかったそうです。駅前の貸し自転車がすごい台数だったそうですから。それがもうみんな萩に取られてしまい、今ではずいぶん閑散としています。それでも土・日の昼間は多くの観光客が押し寄せていますが、夕方になるとさっぱり。5時にはほとんどの店が閉まる(!)のですから、私も毎日の生活にはずいぶん苦労しました。でもとっても環境のいいところですよ。太鼓谷稲荷神社、森 鴎外記念館&墓、西 周の旧居、用水路に泳ぐ巨大な鯉、大名屋敷、さだまさしさんの定宿温泉旅館わた屋、ステンドグラスの素敵な教会、葛飾北斎美術館、季節限定のSL山口号等々。ぜひみなさん、訪ねてみてください。

 さて最近は、安野光雅さんは大活躍で、新刊本も次々と出るし、「産経新聞」の日曜版には洛中洛外の絵が連載で登場しましたね(毎月第一日曜日)。

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