「十三夜」

 我が国では、古くから秋の名月を鑑賞する「お月見」の風習があります。お月見といえば、中国に由来する旧暦八月十五日の十五夜」(中秋の名月)がもっとも有名ですが、日本では古来独自にもうひとつ、旧暦九月十三日の「十三夜」もまた美しい月であると重んじてきました。2012年は、今日(10月27日)がその「十三夜」の日です。美しいお月様が見れるといいですね。さて、

 「『愛と希望と勇気』、そのテーマを詩人として尊敬している、世代の違うアーティストに書いてもらいたかった」と語る、マーチンこと鈴木雅之さんが、お願いしたのは、さだまさしさん。書き下ろされたシングル・ナンバーのタイトルは「十三夜」(さだまさし作詞・作曲)。今はいない大切な人を、十三夜の月に想う……まさに「さだ流バラード」の凄みを感じさせてくれる作品に、鈴木雅之のヴォーカルが挑み、それを巨匠武部聡志さんの流麗なアレンジが包み込む……その相乗反応の結果、切なさを抱えながらも明日へと向かう、勇気と元気を与えてくれる「愛と希望と勇気」の歌がまたひとつ誕生しました。「失ったものと得たもの、叶ったことと叶わなかったこと、そのすべてが自分なのであって、だからこそ、そこから生まれる明日がある」……人生を月の満ち欠けに例えれば、月日が流れ、三日月になったり、十三夜になったり、十五夜になったりする。思い出、傷みや喜びも満ち欠けしながら心の中にある。でも、太陽が沈んでも、苦しいことや悲しいことを、きっと月あかりが照らしてくれている……。」そんなバラードです。⇒チョコットだけ聴いてみましょう

 鈴木雅之さだまさし。接点が全くないように思える二人ですが、「情熱大陸ライブ」での競演や、還暦記念のさいたまスーパーアリーナで開催された「さだまさしThe Birthday Party in Masashi Super Arena」への参加など、このシングルへの布石となるコラボレーションの時間をちゃんと温めてきていました。新たな出逢いを新たな挑戦に変える、その鈴木雅之流のやり方が、音楽の幅を広げ、さらには人としての幅も大きく広げているのを感じるところです。

  またこのシングルの中には、さだまさしナンバーのカヴァー「道化師のソネット」がカップリング曲として収録されています。この曲は、実は鈴木さんの在籍したシャネルズのデビュー曲「ランナウェイ」とまったく同じ日=1980年2月25日にリリースされたという、いわば縁(えにし)の深い曲なんです。私の大好きなさださんの一曲でもあります笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために…」

今出来ること 今しか出来ないことを先送りせず 精一杯する  今生きていることに 「ありがとう」

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