追悼・米長邦雄さん

 日本将棋連盟会長の永世棋聖米長邦雄さんが、お亡くなりになりました。私は将棋が大好きで、若いころはのぼせてやったものです。今はもう忙しくて…。加藤一二三さんと田中寅彦さんの大ファンでした。そのよきライバルが米長さん。この人のテレビ解説は最高に面白くてためになるんです。「さわやか流」「泥沼流」と呼ばれた米長さんの棋風を支えたのは、「こちらには何の名誉もかかっていないが、相手にとって人生をかける重要な対局にこそ全力を尽くす」というものでした。そうした厳しい将棋に勝つことが運を引き寄せる、という「米長理論」です。

 忘れられないのは、NHKテレビの将棋トーナメントで、まだ若き日のあどけない羽生善治さんと、実力者加藤一二三さんが戦っているのを、米長さんが解説しておられたんです。まだ中盤と思われた盤面で、突如として米長さんが叫びます「あーっ、やった、やった!この子は強い!」 羽生の差し手を絶賛した叫びでした。加藤さんを力でねじ伏せた絶妙手だったのをはっきり覚えています。米長さんの予言通り、羽生さんのその後の大活躍は言うまでもありません。米長さんは、名人に初挑戦以来6度も敗退。7度目の挑戦となった1993年、宿敵の中原 誠名人を4連勝で破り、49歳11か月で名人位を獲得します。最年長記録での戴冠でしたが、その裏では、それまでの積み上げた将棋をいったん全部捨てて、20代前半の棋士に頭を下げて教えを乞い、棋風を一新して臨んだと言われています。名人位襲名パーティでは、先の羽生善治を壇上に呼び「将来、私の首を取る男です」と紹介。実際、翌年の名人戦で羽生に2勝4敗で敗れ、名人位を失います。天才は天才を知る。棋士の才能を見抜く目に長けた先生でした。

 ホームページには、「最後の時」と題して「私はガンを患っていますが、これもことの成りゆきで、人生はなるようにしかならないのだと達観しております。しかし、人生の達人にお会いして、それではまだだめだと教えられました。この世に無駄なことは何もなく、ガンになったことすら感謝すべきであると諭され、はっと気づかされました。」 これが絶筆となりました。心よりご冥福をお祈りします。

▲渡部昇一先生との対談集 読むと運の引き寄せ方が

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