ドトールコーヒー

 私の大好きな「ドトールコーヒー」のお話です。もうずいぶん昔のことですが、文IMG_0816房具を買い出しに行った東京・銀座の伊東屋の開店時間を待っていて、ふと入ったドトールのお店で、あんな安い値段で(確か150円だった)あれだけ美味しい直火焙煎のコーヒーが飲めるなんて信じられなかったのをはっきり覚えています。90年代後半のカフェブームの火付け役となったお店です。「がんばる人のがんばらない時間」がキャッチコピーです。

 ドトールは、鳥羽博道(とりばひろみち)前社長が、1962年24歳の春に起こした会社です。高校中退後レストランやコーヒー豆焙煎卸営業会社での勤務を経て、ブラジルに単身渡航。十代の頃下宿していたサンパウロのドトール・ピント・フェイラス通り85番地」への思い入れから採られた名前です。ドトールはポルトガル語で医者の意味で、ブラジルの医療に貢献したピント先生の功績を讃えてつけられたIMG_1368地名だそうです。資本金50万円、従業員2名、間口たった二間の事務所兼焙煎所兼倉庫で、焙煎機1台と中古の軽四輪車からのスタートでした。彼の理想は19歳の時の思い「一杯のコーヒーを通じて安らぎと活力を提供することこそが喫茶業の使命」でした。願いが正しければ、時至れば必ず成就する」という徳川家康の言葉、金の貧乏をしても心の貧乏するな」という父の言葉を座右の銘としながら、どれだけ苦労されたのかは、彼の『想うことが思うようになる努力』(プレジデント社)と、その改訂文庫版『ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記』(日経ビジネス文庫)に詳しく出ています。やはり松下幸之助の影響がここにも見られました。

  以前、鳥羽社長は色紙に「努力・忍耐・時」と書いておられました。今は「夢を見、夢を追い、夢をかなえる」と書かれるそうです。スタバが今度松江に開店しますが、全国で私の住んでいる島根県だけにドトールのお店がないんです。ぜひ新鮮な豆の、あの味をこの地で味わってみたいのは私だけではないと思います。

●人生は夢を持って、それを全情熱で追い、決してごまかしたりへこたれたりせず、全精力を持ってやり抜くことである。   (鳥羽社長の大好きな言葉より)

●川の流れの真ん中を行く   (ドトールコーヒー社歌)

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