「できない理由」を探さない!

 江戸時代、ろくに働きもしないでブラブラしている男がいました。男は「お金さえあれば、屋台のソバ屋でも始めるのに…」といつも言っていたので、ある商人がお金の提供を申し出たところ、男は「ソバの打ち方が分からない」と言ってきました。そこで商人が「それならソバ打ちの達人を紹介してあげるから、修業しなさい」と言うと、今度は「自分は不器用だから…」と返事をしてきました。商人はそれでも懲りずに「不器用でも修業を続ければ、立派なソバ打ち職人になれる」と激励したところ、男は「自分は体が弱いから…」と言うだけなのです。

 このやりとりの一部始終を目撃した、江戸時代の俳人小林一茶は、「金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である」という名言を残しています。できない理由を探してばかりでは、いつまでたっても前進することはできない、ということでしょう。

 「忙しくて本を読めない…」という言葉を、生徒たちや、若い先生方から聞きます。こういう人たちは、たとえ時間があっても本を読むことはありません。一方、いくら部活動・勉強に追われていても、時間を見つけては本をよく読んでいる松江北高の生徒の多くが、難関大学に合格していきます(松江北高図書館では昨年度、42年ぶりに貸出数1万冊を突破しました)。私の尊敬する渡部昇一先生(上智大学名誉教授)がよくおっしゃる言葉が、「できない理由を探すな」ということです。苦労しながらも可能性を模索して頑張っていると、天の一角から「助けのロープが降りてくる」ともおっしゃっておられます。お金がないなら、お金を捻出する方法を、時間がないなら時間を絞り出す工夫をすればよいのです。「できない理由」ではなくて「できる理由・可能性」を見つけ出すことが重要なんですね。

 あのソフトバンクの社長孫 正義さんの前では、「難しい」「できない」と発言するのは禁句だそうです(孫さんの本を読むと、このことがよく分かります)。そう言うと必ず「何で難しいのか?」「何でできないのか?」と、突っ込んで聞かれるんだそうです。「法律で決まっているから」と言っても、納得しないのが孫さんです。彼には、常識的な限界を超えてでも事業を展開していく、執着力・柔軟性があるということでしょう。孫さんの物事の取り組み方は、足し算」ではだめで「引き算」でなければならない、といいます。まずは最終目標を決めて、引き算によって途中の目標を定めてから、歩を順次進めてくるのです。「仕方がない」とか「難しい」という言葉を使えば使うほど、問題解決は遠ざかるということですね。

 今年は、私は図書館を離れて、四階の英語研究室に上がりました。新規採用の先生の指導係です。二年生と補習科に授業に行っています。相変わらず朝早く登校してIMG_1845いますが、この時間を狙って質問にやって来る生徒もたくさんいます。この部屋からは、サギの巣松江城が真正面に見ることができ、本当に眺めがいいんです。数年前に、NHKの朝ドラ「だんだん」のロケ現場になった場所です。あの時は、30人の松江北高生徒がエキストラで出演・熱演しました(朝6時の集合に一人も遅れる生徒がいなかった!)。マナちゃん、カナちゃんの撮影現場に立ち会わしてもらったり、記念撮影、打ち上げのパーティにご招待いただいたりと、思い出は尽きません。 

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