失敗

 バスケットボール史上最高のプレーヤー、マイケル・ジョーダンは、自分の「負け」について次のような明言を吐いている。「私は、自分のバスケットボール人生のなかで、九千回以上のシュートに失敗した。三百近いゲームに負け、二十六回は、それで試合を決めてくれると信じてもらって投げた最後のシュートを外した。私は人生のなかで何度も失敗している。そしてそれこそが私が成功する理由なのだ。」失敗をしないことが大切なのではない。失敗を覚えていることが大切なのだ。

 犯した間違いを、どこをどう間違えたのか検討しないままに流していると、いつか同じ問題にぶつかったときに、同じ間違いを繰り返すことになる。…(中略)失敗という壁は、そのままにしておくと、より大きく頑丈になって必ずもう一度目の前に現れる。なぜなら、逃した壁は自分のもっとも苦手な部分となって残っているからだ。スタートは同じなのに、伸びる人と伸びない人の違い。それは失敗という一点に真っ向から向き合う、フェイスするかしないかだけの違いなのだ。       ―西谷昇二『壁を超える技術』(サンマーク出版、2007年)

 代々木ゼミナールのカリスマ英語講師西谷昇二さんの言葉です。数十万人の予備校生を観察した結果の言葉だけに重みがありますね。私もまったく同じことを感じています。中間試験も終わり、テスト返却の際に必ず言う言葉がこれです。自分の間違いに真っ向から向き合う生徒、これが伸びる生徒です。試験を義務感からではなく、「自分を高めるために受けている」と考えている人は伸びるのです。やりっぱなしの生徒はいくらいいものを持っていても、途中で伸びが止まります。「テスト直しに力を入れなさい!」と強調するのはこういう意味なのです。模範解答をただ写すのではなく、「なぜ自分はこの問題で間違いに迷い込んだのか」と、過ちの回路を点検しておくのです。例えば、今回の中間試験で、×competiter, ×surviverという綴りミスが答案に目立ちました。テスト返却の際に、「人」を表す接尾辞に-er, -or, -istがあることを挙げて、「どんな使い分けがされているんでしょうね?」と問題提起をしておいたところ、一週間後に提出された「テスト直しノート」に十数名の生徒が、その歴史を調べて自分なりに納得した解説を書いてくれていました。こういう態度が、失敗を活かしてくれるのです。印象に残った素晴らしいノートを写真で掲載しておきます。IMG_2121IMG_2119

 

 

 

 

 フォード自動車の創業者ヘンリー・フォードは、数々の苦難を乗り越えて成功した人ですが「失敗は、もっと頭を使ってやり直すチャンスだ」と自分に言い聞かせ、従業員にもそう言って励ましていたそうです。尊敬する野村克也さんは「失敗(しっぱい)と書いて成長と読む」と言われます「失敗したからといって、くよくよしている暇はない。間髪を入れず、その原因究明の反省をして、次の瞬間にはもう一歩踏みださなければならないのである」本田宗一郎さんも言っておられます。失敗は学習を通じてさらに飛躍するための貴重な機会ということですね。失敗したときの心構えを、ジェリー・ミンチントン『自信の法則』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中で書いていました。

1 確信  自分は必ず成功すると信じる
2 改善  失敗の原因を分析して方法を改める
3 忍耐  途中で投げ出したくなっても辛抱する
4 努力  成功するまで粘り強く取り組む
5 勇気  失敗を恐れずに何度でも挑戦する
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