フレデリック・バックと西村由紀江さん

 アニメ作家でイラストレーターのフレデリック・バックさんが、12月24日、カナダ・モントリオールの自宅でお亡くなりになりましたね。89歳、ガンの治療中でした。1924年、フランス(当時)で生まれたバックさんは、絵画を学んだ後、1948年にカナダへ移り、放送局のアニメ部門などで勤務。クラック!」で82年、木を植えた男」で88年に米アカデミー短編アニメ賞を受賞しています。失われる伝統や、自然環境を破壊する人間の愚かさなどをテーマにした作品は、スタジオジブリの宮崎 駿監督高畑 勲監督ら、世界中のアニメ作家に大きな影響を与えています。

詳細を表示 私の大好きなピアニスト西村由紀江(にしむらゆきえ)さんは、バックさんの『木を植えた男』を観て、心の迷いから救われたと言いますデビューして10年目のころ、進むべき音楽の方向性に迷って、苦しんだ時期がありました。そんなときに出合ったのが、バックさんの描いた『木を植えた男』。荒れた大地に、だれに何を言われても黙々と木を植え続ける、信念を貫く姿を見てハッとしました。自分のつくりたい曲、弾きたい音を真摯に追求すればいいんだ、と迷いが吹っ切れたんです。この作品と出合えたことは、私にとって大きな転機になりました。以来17年間、バックさんは私の憧れの存在でした」2011年フレデリック・バック展で来日したバックさん(87歳)に、西村さんが東京都現代美術館で初めて対面して涙する感動的な映像があります「もううれしくてうれしくて。涙があふれてしまった」と感慨深げでした。西村は「お手がとても柔らかく、バックさんの中に入り込みそうな包容力だった。はるばる日本にいらっしゃる気力もすごいし、何より目力がものすごい」と興奮を抑えきれない様子「絵のタッチは優しいがそれだけではなく、自然への敬意と人間への警鐘が散りばめられている。ジブリ作品にも通じるものがある」と魅力を語りました。

 この後に、西村さんはバックさんと二人でアルバムを作成します。初来日87歳のバックさんを前に、西村さんは感激のあまり、ずっと泣き通しでした。後日改めて、手紙で自分の辛い時期を支えてくれたバックさんのために曲を作りたい、とお伝えしたところ「由紀江の曲に絵を付けたい」とお返事を下さったのでした。透明な水が流れるよう」と、西村の楽曲を評したバックさんとのコラボ・アルバムが、わずか1年で完成しました。バックさんに見守られながら、モントリオールでレコーディングを行ったアルバムフレデリッ西村由紀江ク・バック meets 西村由紀江』という作品です。人間と自然をテーマにした作品で世界的に知られるアニメーション作家、フレデリック・バック。リリカルな美しいメロディで聴く人の心に語りかける西村由紀江。二人がお互いの作品にインスパイアされて書き下ろした絵と音のコラボレーション作品です。今も最新作『ビオトープ』が部屋中に流れていますが、西村さんのピアノの音色は、いつ聞いても心が安らぎます。若い頃、彼女は、湖にピアノを浮かべてみなさんに聞いてもらいたい、という希望を語ったことがあります。私の住む松江の宍道湖はうってつけだと思うのですが、まだ実現してはいません。

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