中国地区図書館研究大会

 もう昨年のことになりますが、2013年11月8日(金)、島根県立浜田商業高等学校に、第28回中国地区図書館大会」の研究授業に行ってきました。私に与えられた役割は、「英語コミュニケーションⅠ」の授業を見て、指導助言をするというものでした。授業をされたのは、野島 治・Molly King先生のお二人(野島先生は大学で私の後輩にあたります)。各班で興味を引いた「世界の休日」を調べて、IMG_3366英語で発表をするという授業でした。冒頭で、後出しジャンケンで授業の雰囲気をリラックスさせた後で(リズム・ボックスを使うアイデアは参考になったので私も取り入れたい)、各班ごとの発表が始まりました。図書館やネットの資料を引用して、生徒たちは一生懸命調べた特色ある休日を英語で紹介してくれました。この度、この大会の模様が研究収録にまとめられて送られてきました。この本から、当日を振り返ってみたいと思います(写真は八幡撮影)。最後に私のコメントがあります。野島先生、ご苦労さまでした。このような機会を与えてくださったことに感謝いたします。

研究授業・協議

公開授業 第2学年 オーラル・コミュニケーションⅠ

「Foreign Holiday Presentation」

 

指導助言者 島根・島根県立松江北高等学校教諭 八幡 成人      司会者   島根・島根県立矢上高等学校教諭 波多野こずえ記録者   島根・島根県立津和野高等学校教諭 池永 和江,学校司書 石川亜希子    運営者   島根・島根県立矢上高等学校学校司書 伊達麻美奈

 

公開授業

授業者 島根県立浜田商業高等学校 教諭 野島 治,ALT Molly King

  本日の授業は日本の文化を英語で説明するという単元の学習の課の仕上げとして設定された。海外の国々の祝日、休日についてグループごとに調べ学習を行い、それを発表するというものであった。これは英語を用いたoutput能力、presentation能力をさらに向上させること、そして自国の文化について改めて考え直す態度を育てることをねらいとしたものである。

DSCN2876 まずは緊張をほぐすための「後出しじゃんけんゲーム」が参加者全員で、最初は日本語で次は英語で実施された。続いてグループごとに発表が行われた。聞いている生徒たちにはあらかじめ配布されているスクリプトの空欄を埋めながら聞くように指示が出された。グループは4名ずつの6班で、それぞれの班が異なる国の祝日、休日について調べ、決められたワークシートを用いて、英語での発表原稿を作っており、それを分担しながら読み上げていった。班によってはその国の祝日で飲まれる酒、食べ物の写真等もプリントアウトして準備して示していた。班の発表が終わるごとに拍手で締めくくられ、教員からは簡単な単語の補足等がなされた。

 次にスクリプトの答えを班で話し合い、答えを発表することとなった。多くの生徒が自発的に挙手し、非常に積極的に参加した。ALTの先生が正解者にはシールを貼って回っており、生徒たちもそれを楽しみにしている様子であった。教員からは一つの答えが出るごとに、その国の休日について、あるいは生徒が発表した内容についてALTも交えての補足説明がされた。

 最後に教員がまとめとして、生徒たちが図書館での調べ学習によく取り組んだこと、インターネット検索とは違う本を用いての調べ物の有用性、またインターネットの翻訳サイトをそのまま用いることの危険性等についてふれた。

 

研究協議

 最初に授業者の感想が述べられ、続いて質疑応答に移った。授業者の野島教諭からは、まずは生徒たちが非常によく取り組んでくれたこと、2時間の調べ学習であったので、文法や綴りの間違いはあったが、あえて細かいことは訂正せずに実施したこと、クラスの様子、本時の授業にいたる単元の流れ、普段の英語学習への取り組み等が述べられた。またALTのMolly King先生から英語で、生徒たちにとって有意義な調べ学習となった旨の感想が述べられた。

 続いての質疑応答では、島根県の学校司書から「ワークシートはオリジナルであるのか」「国を選ぶ基準として図書館の資料の有無等は影響したか」「普段から調べ学習を実施しているのか」等の質問がされた。野島教諭から「ワークシートはモリー先生のオリジナルであるが、他校で使ってもらってもかまわない。」「国選びの基準は図書の有無ではなく、生徒にとってわかりやすい国で、かぶらないようにした。資料については館外貸出等もしてもらい司書に集めてもらった。」「普段は調べ学習をあまり行っていない。」と解答がなされた。また島根県の英語教員からALTの活動の場面が少なかった等の感想が出された。 

<指導助言>            島根県立松江北高等学校教諭 八幡 成人

 三つの話をさせてほしい。まず、学校とは知識を与える場所ではなく、知識の学び方を会得するための場所である。今日の授業で生徒たちは世界の休日について調べるという活動を行った。そのために資料を準備し、資料の検索方法を学び、得た情報の裏付けをとり、またどうまとめるかということで仲間と連携をとり、プレゼンの仕方も学んだ。発表だけではなく、聞いている生徒たちも聞き取りの活動を行った。こういった様々なスキルを学ぶことができるのが調べ学習のメリットである。図書館はこういった活動の基盤となる場所であるが、今回の授業では図書館に親しませる、よいきっかけにもなった。知識の学び方、勉強の仕方等に我々教員は気を配らなければならない。そういった意味でも今回の授業は有意義であった。

 次に、今回の授業は外国の様々な休日を調べることにより、日本の文化を見直すよいきっかけになったと思われる。時々教員の側からも日本にも同じような行事があるといった補足説明がされていたが、生徒たちにも自国の文化を見直すよい機会であった。

 最後に、こういった調べ学習、探求型の学習は進学校においても大きな成果をあげている。二年前に呉での大会の際、松江南高校が発表を行ったが、松江南高校では全ての教科で、全ての教員が年間200時間以上に渡って調べ学習を行っているという実践報告であった。体系的に、継続的に、組織的に行われているすばらしい実践である。今回の授業も授業者から、次年度への課題研究につながるといわれていたが、ぜひ一過性のものではなく継続的にそしてできれば組織的に続けていってほしい。個人的には、全国の英語の先生方から提供いただいた資料をホームページに公開している(「チーム八ちゃん」(https://teamhacchan.wordpress.com/))。先生方の了承をいただき、自由に利用もしてもらっている。今回の授業もぜひ一過性のものとせず、更に発展をさせていってほしい。

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

中国地区図書館研究大会 への1件のフィードバック

  1. 野島 治 より:

    八幡先生、いつもお世話になっております。採点作業をしておりましたが肩こりがひどく集中できず、気分をリフレッシュしようとWebページに向かって先生のブログを開いたら、私の名前が書いてあってびっくりしました。取り上げてくださりありがとうございました。その節は大変お世話になりました。11月の授業は何かもう遠い昔のことのように思えてしまいます。授業と研究会は緊張しましたが、いい経験でした。またダメ出ししてください。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中