あじさい寺

IMG_4160 「山陰のあじさい寺」として名高い、松江の月照寺松江市外中原町)へ行って来ました(拝観料500円)。ちょうど去年もこの時期に訪れています。約3万本の青や紫、白色のあじさいが、約1万坪の境内の参道沿いに咲いていて見頃を迎えていました。松江藩主の松平家の墓所として知られ、文豪の小泉八雲の著書にも登場することで地元でも親しまれてIMG_4131いる場所です。9代目までの御霊が葬られています。週末には多くの観光客が訪れ、散策を楽しんでいます。あでやかなあじさい(紫陽花、英語ではhydrangea)の大輪が、参道や廟門、苔むした石灯籠を彩って、寺独特の落ち着いたたたずまいにアクセントを添えています。周囲を囲む燃えるような緑も手伝って、境内全体が梅雨のみずみずしい美しさに包まれていました。平成8年に「松江藩主松平家墓所」として国の史跡に指定されています。

IMG_4162 このお寺に来ると必ず立ち寄るのが、大亀伝説の石像の所です。松江をこよなく愛した明治の文豪・小泉八雲の随筆、知られざる日本の面影』にも登場する奇妙な「月照寺の大亀」伝説でも知られていますね。松平家の藩主がお亡くなりになった後、亀を愛でていた藩主を偲んで大亀の石像を造りました。ところが、その大亀は夜になると動きだし、蓮池の水を飲んだり、城下町を徘徊し、暴れては人を食らうようになったのです。困り果てIMG_4134た寺の住職は、深夜、大亀に説法を施しました。すると大亀は、「私にもこの奇行を止めることはできません。あなたにお任せいたします」と、大粒の涙をポロリポロリと流しながら懇願したといいます。そこで、亡くなった藩主の功績を彫り込んだ石碑(3m)を大亀の背中に背負わせて、この地にしっかりと封じ込めたといいます。大亀を封印している石碑は、不昧公として知られる7代目治郷(はるさと)が、父である6代目宗(むねのぶ)の長寿を祈願して奉納したものです。この大亀の迫力、すごいでしょ。必死に首を持ち上げる大亀の表情を見ていると、まるで今にも動き出しそうな感じです。石碑に使われた石は出雲市平田の山奥から伐り出し、イカダに乗せて宍道湖と堀川経由で運んだそうです。父の長寿を願う息子の祈念を宿したものですから、今では、この大亀の頭をなでると長生きできるそうなので、なで、なで。今日も多くの観光客の方々が、この大亀をカメラにおさめて、頭をなでなでしておられましたよ。廟門には不昧公の好物だった「ブドウの透かし彫り」を見ることができます。

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