オープンキャンパス

 8月19日(土)は松江北高「オープンキャンパス」でした。オープンキャンパスは、文字通り学校施設を公開し、学校に関心のある生徒や先生方、その家族に学校のことを知ってもらうためのイベントです。しかし、公開するのは施設のみならず、その学校の入学や進学、就職などに関するさまざまな情報も含まれています。スタッフや先生方、在校生などの関係者と直接話をする機会を設けている学校もあります。松江北高で「オープンキャンパス」を始めたのは、私が総務を担当していた時、もう10年も前のことになりますかね。部内で知恵を絞り合って、当時、校内を見学して授業を体験する程度のものだった県内で、画期的な内容のオープンキャンパスを開催しました。体育館での全体ガイダンスに続いて、体験授業、進路説明会、北高生との懇談会、学校説明会(保護者・教員)、個別相談、部活動紹介、校内施設見学、寮見学など盛りだくさんの内容で開催したんです(生徒が自分で選択するんです)。一人一人が自分の一日の行動がわかるプレートを胸からぶら下げて、校内を回っていきました。大反響がありました。私も英語の体験授業を行い、つかみの冒頭にハンカチが消えるマジックから始めたんですが、今でもそれが鮮烈な印象で残っていると言ってくださる中学校の校長先生がおられます。ただ残念なことは、今年もそのときと全く内容が変わっていない点です。いいものを残しつつ、新しいことにもどんどんチャレンジしていかねば、と在職中は叫んでいました(⇒今年の要項はコチラです。これを10年前にやっていたのですからやはりすごかった)  松江北高のホームページを作ったのもその時でした。県内でも画期的なホームページだということで、各所から問い合わせが相次いだものです。今なら当たり前のホームページですが、当時はここまでやっている学校はなかったんですね(残念なことに更新があまりされなくなり、評判を落としますが、今年度は専任の担当者がせっせとこまめに更新しておられ、最新情報が発信されています)。そのときの丁寧な仕事と緻密な構成に心を打たれた私は、自分の「チーム八ちゃん」のホームページを作る際も、デザイン・制作を、このときお世話になった株式会社ティーエム21取締役の吉岡隆行(よしおかたかゆき)さんにお願いしたのでした。

 「オープンキャンパス」のイラスト文字

 大学もこの時期にオープンキャンパスを開催して、松江北高でもたくさんの生徒が出かけています。参加することで、「学校案内」などの書類を読むだけではわからない生の情報を得ることができ、生徒にとっては貴重な学校選びの材料となるこのオープンキャンパスは、将来を真っ直ぐに見据える若者たちに不可欠な存在になりつつあると言えるでしょうね。オープンキャンパスでは、学校によって独自のイベントが行われていることもあり、学校のことをよく知ることができる以前に、「参加して楽しい!」と感じられるものが多いのも特徴的なところです。悪い言葉を使えば「いかに生徒の気を引くか?」です。

・総長や学長など、大学のトップの講演(学部トップの講演なども)
・校舎や学食、図書館、その他の施設など、キャンパス内施設の見学ツアー
・各学部の説明、カリキュラムの説明、取得可能資格などに関する説明
・体験講義、模擬授業
・研究室の公開、研究内容・設備の説明
・入試制度、入学に関わる説明(奨学金、大学生活、寮など)
・質問受け付け、希望者に対する個別説明、先輩の話
・サークルや部活動の紹介、実演

ちょっとした記念グッズや書類を入れるバッグ、喉を癒すドリンクなどを配布する学校も(以前に笑ってしまったのは、「お米一斗」券をもらってきた生徒です)。各校、「ようこそ!」という気持ちがあふれた工夫がいっぱいです。

 「同じ高校の先輩にある程度聞いてはいたけれど、実際に行ってみたら大きく違っていた」「資料を読んで分かっているつもりになっていたけれど、まだ分からないことはたくさんあった」など、学校についての情報と現実とのギャップが大きいことが多いのはなぜでしょうか?それは、やはり個人によって感じ方や考え方が違うからです。学校分析の方法も違えば、それぞれの好みもあります。学校が出した資料であれば間違いがないのでは……と思うかもしれませんが、学校の資料が自分の学校のマイナス部分を書くわけがありませんね(笑)。プラスとなる部分といえども、画像と文章だけでは、十分に表現できるものではありません。オープンキャンパスに行く意味は、あなた自身が体験し、あなたの頭とその目で学校を判断することにあります。自分自身だけが、情報と現実とのギャップを埋めることができるのです。そしてその判断により、もっと進学の意思が高まるのか、別の学校のことも考えるようになるのかによって、今後歩く道もまったく変わってきますね。私の大好きなシンガーソングライターの小田和正さんは、高校生の時に、千葉大学・医学部のオープンキャンパスに出かけました。実家が薬局だったので、医者を志していたのです。しかし実際に医学部のキャンパスに行ってみると、あまりの陰気さと匂いに幻滅を感じて、その日のうちに医者になることを断念した、とお母さんに告げています。彼は東北大学・工学部・建築学科に進みました。こういう例も、ざらにあるのです。「オープンキャンパス」は「ただの学校見学」ではありません。進路を考える材料を自分自身で追い求める場です。参加したからといって入学に有利になるわけでも点数が取れるわけでもないので、どうするかはあなたの意思次第。少しでも悩む部分、ぼんやりとした部分があるのなら、ぜひ一歩踏み出してオープンキャンパスに参加してみましょう。「実際見て、聞いてみたらすっきり!」を実感できるのも、オープンキャンパスのメリットですよ。

 私は必ずしも「オープンキャンパス」の日にいかなくてもよい、と生徒たちには話しています(志望者に参加を義務づけている大学もありますが)。別に他の日にだって敷地内には入ることができます。むしろ、その日の方が良いのではないか?と思います。「今日は高校生がたくさん来るぞ!」という状況で開催するわけですから、ある意味お客様対応をして、良いように見せるわけですよね。「抜き打ちテスト」ってあるじゃないですか?あらかじめ予告してテストをするよりも、抜き打ちでいきなりやった方が普段の実力が分かりやすいですよね。予告をしてしまうと、一夜漬けで知識を入れ込んで、テスト終わったらすぐに忘れる。そういう生徒が多いですから。オープンキャンパスもそれと同様です。むしろ普段の方が、本物の学生の姿を見ることができます。オープンキャンパスでは、学内や建物の様子や雰囲気を知るには良いとしても、そこにいるのはほとんどが高校生であって、在学している大学生ではないから、キャンパス全体とか、大学の雰囲気を知るときにはあまり適切じゃないのかなと思います。参考になるものはないとは言わない。しかし、本当に行きたい学校ならば、オープンキャンパスに参加しつつ、それ以外の日にも見学に行っても良いと思います。また、学食で食事をしたり、キャンパスの中、建物の中を歩いてみるのも自由です。ネームバリュー、偏差値、キャンパスの立地だけでなく、中身をよく吟味して大学を選びなさいと、私は生徒たちに指導しています。図書館トイレだけは必ず見てきなさい、と入れ知恵もしています。❤❤❤

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