今井書店殿町店閉店!

 先々週の土曜日の『山陰中央新報』に、ショッキングな記事が載りました。私が昔から慣れ親しんだ今井書店・殿町店が、10月末で閉店するというのです。今年度になってから、今まで午後7時まで開店していたのが午後6時に早まり、日曜日も閉店と、結構不便を感じていました。それが10月末でいったん閉店して、地元作家の作品や自費出版物、郷土関連本などを展示販売する、観光案内機能なども持った新形態の店舗として12月に再オープンするとのことです。今井書店のホームページには、「さて、長い間皆様方にご愛顧頂きました、「今井書店殿町店」は、平成29年10月31日をもって現在の形態の書店を終えることに致しました。「書店」という枠組みを超えて進化するための拠点として12月に生まれ変わる予定です。これまで以上に地域の皆様方のご期待にお応え出来るよう、努力して参る所存でございます。」というメッセージが出ていました。出版不況の時代で本が売れなくなり、近くにあった園山書店千鳥書房も店を閉じてしまい、今井書店・殿町店(かつてはここが本店だった)だけが残って営業していました。時代の流れですかね。7月には新規事業の開発に取り組むため「出版流通研究センター(松江市北陵町)への引っ越しがなされたところでした。今はそこから、私も毎日本の配達をしてもらっています。

 この本屋さんは今でも私の懐かしい想い出です。私の学生時代は、松江市内でこのお店が最も大きな本屋さんということで、学校帰りに市営バスの合銀本店前で降りて、よく立ち寄ったものです。当時は「アマゾン」もありませんから、洋書などはここに注文するしかないのでした。2週間か3週間か経って、「手に入りませんでした」という回答を何度ももらっては、がっくりしたのを思い出します。日本の英語の専門書もほとんどここには置いてないので、注文をしてもらってから、2週間ぐらいかかってようやく手に入る時代だったんです。東京に住んでいる人たちが羨ましかったものです。それでもこの今井書店の2階には、ペーパーバックのコーナーがあって、ラックに名作や最新のベストセラー作品も意外なものが置いてあったんです。エド・マクべイン(Ed McBain)なども時々入ってきていました。1階が通常の本、2階が専門書という棲み分けで結構にぎわっていたものです。3階でセールやイベントをやっておられたこともありましたね。現在は1階の営業のみで、松江北高で使う教科書・参考書などを置いてもらっていて、北高生が通ったりしていました。今は郊外の田和山に今井書店のグループセンター店ができ、島根大学近くに学園通り店ができ、大半の人は(特に若者)そちらに行くようになっていました。

 当時は、洋書などは松江にいてはほとんど手には入らない時代ですから、教員になって、夏・冬のボーナスをもらっては、それを持って岡山丸善紀伊國屋書店に出かけて、まとめ買いをして帰ったものです。洋書は高いので、苦労して勉強していたんです。辞典の仕事をするようになってからは、研究社に頼むとどんな洋書でもすぐに手に入れて送ってもらえるようになり、ずいぶんと助かりました。

 そんな思い出のあるお店が閉じられるというのは、なんとも残念な思いでいっぱいです。青春時代の思い出がまた一つ姿を消す感じですかね。12月に再オープンするという、所在地の番地から取った「TONOMACHI63」(トノマチ)という名の新店舗に期待したいと思います。❤❤❤

広告
カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中