野村克也さんのすごさ

 私が、野村克也さんの新刊本が出るたびに、すぐに本屋さんに走るのはなぜか?私は野村ID野球」(Import Data)の信奉者なのですが、それには理由があります。野村さんが目指すのは、相手の配球を読み、相手の狙い球を読み、相手の作戦を読むという「読みの野球」です。もうずいぶん前のことになります。野村さんが、まだヤクルトの監督をなさっておられた頃のことです。ヤクルトが米国・アリゾナのユマでキャンプを張っていた頃、選手たちに徹底的に指導したのが「狙い球の絞り方7箇条」でした。つまり、打者は相手投手が何を基本に投げてくるかを見抜けばいいのだし、投手はその逆で、相手打者が何を基本に待っているのかを考えれば、好結果を出すことができます。その7箇条とは、投手のクセを憶えよう。 ②投手の配球のパターンを憶えよう。 ③投手の持ち球を憶えよう。 ④ウィニングショットに何を使ってくるかを憶えよう。 ⑤2ボール1ストライクのカウントで何を投げてくるかを憶えよう。 ⑥ストライクをとる球は何かを考えよう。 ⑦カウント別に何を投げて来るかを考えよう。こうやって絞っていくと、相手投手(打者)の配球のパターンが読めて、的が絞りやすくなるわけです。当時、私はこれを聞いて衝撃を受けました。ここまで考えて野球をやっておられる人は、当時皆無であったと思います。「ガーッと行け!」「パーンと打て!」「バーッと行け!」「グイと腰を回せ!」(某球団N監督)当時横行していたのは、理論も何もない感覚だけの指導でした。レベルが違います。勉強している人と、していない人の違いと言ってもいいと思います。

 当時の開幕試合で、読売巨人軍の平成の大エース・斉藤雅樹(さいとうまさき)投手から、広島を解雇されヤクルトに移籍してきた小早川毅彦(こばやかわたけひこ)選手が、3打席連続ホームランを打ったことは、まさにこうした裏付けがあったからだと知りました。技術力には限界がある。バッティングの7,8割は備えで決まるんだ。少しはデータを参考にして配球を読んでみたらどうだ?斎藤は、見せ球にインハイを放ったあと、外からゾーンギリギリに入ってくるカーブでカウントを稼ぐ。ワンスリーになれば、ほぼ100パーセントの確率だ。いいか。インハイが来たら、それはカーブが来る前触れだ。それを狙っていけ!」(野村) キャンプのミーティングで、自らが実例を挙げて講義し、コーチにデータを提出させて、何度も反復し、選手たちの頭にたたき込もうとしたといいます。ここまで考えて野球を突き詰めておられるから、野村再生工場」と呼ばれ、他球団を解雇された多くの選手が復活したのもうなずけます。ヤクルトでの実績(監督9年間でリーグ優勝4回、日本一3回!)を見れば明らかですね。ヤクルトの選手たちは非常に素直で、野村さんの話を一言も聞き漏らすまいと、ノートを取りながら身を乗り出して聞いていたそうです。「野球というのは、こうやってやるものなのか…」と驚きながら。一方、阪神の選手たちは、ほとんどが聞く耳を持たなかったといいます(3年連続最下位)。

 「特に人間ちゅうのは心の動揺があった時ほど、本性が出るものなのや。ピンチになった時ほど癖や投球がワンパターンになるのはそのためや。だから、常に相手を追い込んだ状態にさせてやるのだ」

 プロ野球の世界で、50年も相手の癖を見抜く訓練を続けてきておられるのですから、5年や10年の選手とは見えている世界が違います。キャリアは嘘をつかないのです。そこには「継続」「蓄積」の強みというものがあります。私もそういう「英語教師」を目指そうと、野村さんの著書に教えてもらうんです。❤❤❤

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