青春出版から毎月発行されていた雑誌『BIG tomorrow』が休刊になると、今井書店の井上さんから教えてもらいました。2018年1月号(2017年11月25日発売、450冊目)をもって休刊するそうです(増刊号は2018年1月号(2017年12月14日発売))。この雑誌は1980年5月に創刊した男性総合ビジネス誌で、マネー、自己啓発記事などを中心に、都市部のビジネスマンに好評を博していました。私も創刊号からの長年の愛読者です。業界雑誌のご多分に漏れず、販売部数の落ち込みが厳しく今回の措置となったようです。日本雑誌協会の「印刷部数公表」では、2008年4~6月の約13万7700部に対し、2017年4~6月は約8万2300部まで落ち込んでいたんだそうです。私が古くから38年間もずっーと愛読していた雑誌が突然休刊になってしまうのは、ひとつの時代が終わったような気分で、少しセンチメンタルな気分になってしまいます。
なんでも2009年あたりから、アベノミクスの株高も関係なしに部数が下がり続けていたようで、これでは休刊もやむなしという判断なのでしょう。他のマネー誌も程度の違いはあれど傾向は同じなので、構造的な出版不況なんでしょうね。今はビジネスマンも、紙媒体よりも電子媒体で読む人が多いのかもしれせん。最近の『BIG tomorrow』は、いわゆる大衆マネー誌化しており、内容も株やFX、不動産投資、せどりやネットオークション、海外輸入のネット転売、インデックス投資、おもしろ副業ネタなどを繰り返し掲載するというスタイルで、歴史は長いものの、それだけに飽きられていたんでしょうね。私はどうしてこの雑誌を長年定期購読していたかというと、創刊当初は自己啓発系の記事がたくさん掲載されていたんです。故・渡部昇一先生や、竹村健一さんのインタビュー記事も連載されていました。アントニオ猪木なども登場していましたね。面白そうな記事を切り抜いてスクラップしていたんです。今思い返してみるに、結構参考になる記事も多かったように記憶しています。その想い出を確かめるために、昔切り抜いたスクラップ記事を引っ張り出して読んでみました(写真下)。いや~、実に面白い。でも最近は、確かに面白くない、唯一切り抜くのは、野村克也さんのインタビュー記事ぐらいだったでしょうか。それでも、突然の発表にはとまどいを隠せません。最終号は、高田明さん、森田正光さん、野村克也さんのインタビューが切り抜きの最後になりました。❤❤❤