「クリスマスの約束2017」

★やはりコレはすごい番組だった!! ★

 12月25日(月)、シンガーソングライター・小田和正(おだかずまさ)さんによる、このクリスマスの時期恒例のTBSのコラボレーション・ライブ番組「クリスマスの約束」が放送されました。私は、23時40分から朝の1時20分の最後まで放送を見て、1時間半ほど仮眠を取り、朝4時に東京へ向けて出発しました。強行軍でしたが、どうしてもこの番組だけは見てから旅立ちたかったんです。そして東京から帰って、もう一度最初から、録画しておいた放送をじっくりと見返してみました。この放送は、2001年の放送開始以来、深夜時間帯にもかかわらず常に高視聴率をマークし、これまで2度にわたり「ギャラクシー賞月間賞」を受賞、さらに「放送文化基金優秀賞」を受賞するなど、「放送業界屈指の音楽特番」と称するに値する番組です。近年稀に見る「純粋に音楽だけで構成される番組」で、第17回目となる今年は、千葉市内にある「千葉ポートアリーナ」を会場として実施され、古希を迎えた小田さんを盛大にお祝いしようと、4万通を超える延べ10万人の応募の中から選ばれた3,000人の観客が、小田さんをはじめ豪華アーティストたちの奏でる名曲に酔いしれました。「音楽の素晴らしさ・美しさ・力強さ」を肌で体感させてくれる希有な番組です。「70歳を超えてもなお、素晴らしい楽曲を制作し、披露し続ける小田さんこそが奇跡!」と、番組プロデューサーが収録冒頭で語った言葉が総括してくれていますね。

 まず番組は、小田さんの名曲「言葉にできない」の弾き語りで始まりました。ファンには堪らないイントロです。そして大腸ガンで活動休止中の財津和夫さん(69歳)のナレーションが入ります。彼はチューリップ&オフコース時代からの盟友です。「こんばんは、財津和夫です。今年、小田さんは70歳になられました。同じ時代を生きてきた僕も皆さんと一緒に楽しみたいと思います」と、視聴者に語りかけました。がん公表後の初仕事です。アーティスト同士がお互いを認め、愛し、尊敬する」という共通の思いで、小田さんと共にこの番組を支え続ける仲間「委員会バンド」(小田さんが命名したもので、メンバーは、小田和正、スキマスイッチ、根本 要、水野良樹)は、今年3月1日に逝去したムッシュかまやつを偲び、「あの時君は若かった」「我が良き友よ」「どうにかなるさ」などの名曲をメドレーで披露しました。続いて小田さんの古稀を祝って、「YES-NO」(私が小田さんの曲の中で一番好きな曲です)を委員会バンドで演奏します。とってもきれいなハモリのアレンジでした。演奏中に客席のきれいな女性を選んで撮すのは、昔からのこの番組の伝統です(今年はそうでもない人も…(笑))。

 ここでシンガーソングライター・熊木杏里(くまきあんり)さん(最近中国で人気沸騰中)の番組初登場。「自分が何でここに呼ばれたんでしょうか?」「ウソかと思った!」と語る熊木さんに対して、「とってもいい歌を書かれているから、ぜひそれをみなさんに聞いていただきたいと思って」と小田さん。2006年当時、資生堂のCM曲に使用された熊木の楽曲を聴き「どんな人が、どんな風に歌ってるんだろう、と気になっていた。とっても印象に残っている曲。とってもかわいい歌です。」と紹介して、「何か言っておきたいことはありますか?」と小田さん。熊木「遺言みたいな??」―小田「君、おもしろいね。」という二人の掛け合いがとっても印象的でした。「クリスマスの約束」を番組スタート当初から見ていたという熊木さんは、小田さんのギター伴奏でのびのびと楽曲「新しい私になって」を披露します。相変わらず小田さんの「ハモリ」「追っかけコーラス」は健在です。小田さんの声は誰の声にもマッチして美しいハーモニーを奏でるから不思議ですね。続いて登場した和田 唱さんは、小田さんと一緒に選んだという 映画音楽メドレーを、観客とのコーラスと共に披露し、その場を大いに盛り上げていました。「やっぱり音楽の力ってすごいなあ。本当に二人ともうまいなあ」と財津さんのナレーション。「人の曲を書くのに向いてない」と謙遜する小田さんが、JUJUに頼まれて新しい楽曲を書き下ろしました。新アルバム『I』のために、小田さんが書き下ろした「あなたがくれたもの」です。2009年から9年連続で「クリスマスの約束」に出演し、小田さんとの親交が深まったことから、実現した今回のコラボレーションです。プロデュースのみならず、小田さんが自らのピアノ、ギター、コーラスで参加し、さらにはJUJUのボーカルレコーディング・ディレクションまで手掛け、作詞にJUJU参加という貴重な一作となりました(2月発売予定)。この日は小田さんのハモリとコーラスを交えて初披露となりました。続いて、以前に財津和夫さんに依頼されて書いた「手紙にかえて」をピアノで弾き語り。「音楽での返信、確かに受け取りました。いつまでも大切にします」と財津さんのナレーション。この曲は2009年に財津さんが『ふたりが眺めた窓の向こう』というアルバムで、小田さんに依頼した楽曲です。小田さんとは、お互い別の仕事で2008年7月に京都を訪れた際に、宿泊先が偶然同じホテルだったことから、仕事の予定で滞在中は直接顔を合わすことができない財津さんが小田さん宛に、「また、一緒に何かしたいですね」といった旨の手紙を書いてフロントに預けたところ、翌日フロントに小田さんから「そうだね」といった返事の手紙が届いていました。そして、2009年に入った2月のある日、小田さんを訪れて、楽曲を書いてほしいと依頼したところ快諾してもらったという楽曲です。番組内では、財津さんから時折送られてくる感動的な手紙のことが語られましたね。財津バージョンで聞いてみて下さい。

 アナ雪でお馴染みの松たか子さんは、以前、小田さんが「赤い鳥」の山本潤子さんと歌った「歌を捧げて」という、ファンには堪らない曲を二人でハモリました。この曲の由来についてはこのブログで詳しく取り上げたことがあります。⇒コチラです そして最後は、戦争に家族を送り出さなければいけないやりきれない気持ちを歌った「ダニーボーイ」を出演者全員で熱唱して、今年の「クリスマスの約束」は終わりました。財津さんが最後に「古稀を迎えた小田さんが、年齢が半分ほどの人たちと一つになれる。これが音楽の素晴らしさです。こんな出会いがあれば、別れもありますと語ったとき、一瞬ビックリしました。私はまさか「クリスマスの約束」が終わってしまうのか?と思ったんです。でもそうではありませんでした。長年、小田さんの舞台監督を務め「クリスマスの約束」も手掛けていた永岡宏紹さんが、今年お亡くなりになったんです。このことに対して、小田さんが番組最後に捧げた楽曲は、永岡さんが自身の社名にも掲げていたという「the flag」。それまで一貫して決然とした歌を聴かせていた小田さんの声が、今回のオンエアで唯一震えたように思えたシーンでした。私の大好きなこの硬派の曲の背景についても、このブログで詳しく取り上げたことがあります。⇒コチラです 曲の終わりに映し出された永岡さんとのツーショット写真と、コンサート中小田さんの背後で護衛するシーンが印象的でしたね。合掌。 「音楽は、ひとりの力で完成するものではありません。奏でてくれる人、ステージを作ってくれる人、こめられた想いを受け取ってくれる人……多くの人に支えられ、育っていきます」 今回ナレーションを務めた盟友・財津さんの声がラストに語りかけたこの言葉はそのまま、音楽と共に生き、その透徹した音楽を生き様として時代に刻んできた小田さんと、その共演者&スタッフ、さらに観覧に駆けつけたファンと番組の視聴者への最高のオマージュでもありました。

 今回の放送で特に際立っていたのは、音楽を歌い演奏する意味」だけではなく、音楽と時代を仲間と共に受け継いでいく意味」だったように思います。かまやつひろしを偲んで委員会バンドとともに披露したムッシュかまやつメドレー。忌野清志郎の訳詞の秀逸さを偲ぶ小田さんの言葉とともに歌い上げられた、キャロル・キングの名曲「You’ve Got a Friend」。打ち合わせの段階から和田 唱と意見が一致したという映画音楽の名曲の数々。70歳古稀という年齢をまるで感じさせない独特のハイトーンボイスで、次々と歴史的名曲を歌い上げる小田さんの佇まいからは、キャリアに胡座をかいた「大物感」はまるで感じられず、その姿はむしろ、自らに与えられた才能の全てを「今」取り上げる音楽に捧げて響かせていこうとするかのような、ある種の使命感を漂わせる音楽の伝道師そのものでした。1970年代からポップ・ミュージックシーンの最前線をひたすら走り続け、70歳古稀を迎えた2017年、まさに前人未到の領域に立っている小田和正さん。「エンターテインメント」という言葉では到底言い尽くせない真摯な音楽の力強さを、今の小田さんは確かに体現しているということを、今回のオンエアは改めて如実に物語っていました。それにしても、これだけの膨大な楽曲のプロデュース・アレンジを毎回一人でやってしまう小田和正という才能には、脱帽しかありません。表にこそ出ていませんが、とんでもない量の練習あって初めて築くことのできる番組だということを忘れてはなりません。来年は、松江にコンサートに来てくれるという知らせが届けられました。今からワクワク楽しみですね。❤❤❤

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