近大のお詫び広告

★今年は「お詫び」だった!!

 毎年この時期、お正月の新聞に掲載される近畿大学の広告に注目しています。昨年は、「早慶近」を高らかにぶち上げて話題(炎上)をさらいましたね。さあ、今年はどんな手で勝負してくるかな?と期待していました。今年(1月3日)の朝刊・スポーツ新聞には、数々の「お詫び」(自慢?)広告で笑いを誘いました。まあよくもこれだけお詫びを列挙したものです。とてもユニークな広告です。近畿大学の広報・広告は、このように他大学と比べて攻めている印象が強いんですが、やはり、少子化の影響で日本の18歳人口が減少し続けていることが関係しているんでしょうね。文部科学省の18歳人口の推移予測を見ると、ピーク時の1992(平成4)年に205万人いた18歳が、将来的に2031年には99万人になると言われています。今年の18歳は118万人と見込まれていますが、ここから減少が本格化するため、大学界では「2018年問題」と呼んで警戒を強めています。大学のターゲットとするのは18歳です。その18歳人口のボリュームがこれだけ減少しているのは驚異です。だから大学のくくりに安住していると、自分たちを「中の中」だと思っていたら、気がついたら「中の下」になっていることにもなりかねません。だから広報や広告でも必死になって攻めているのでしょう。近畿大学は今のポジションをキープするだけでも必死にもがかなければいけないのに、さらに上に行こうと思っているのですから、常識的なことをやっていたのでは間に合わないのですね。広告も自然に、大胆で挑戦的なデザインとキャッチコピーになります。いずれも広告代理店任せにせず、キャッチコピーも全部、句読点まで自分たちで考え抜いているそうですよ。当然、新しいことに挑戦しようとすると、批判はつきものです。それが的を射たものならまだしも、批判すること自体が目的になっているような卑劣なものも少なくありません。気にすることはありません。今年の新年広告では、次のようなお詫び」(と称してある意味自慢)のオンパレードでした。面白い!!

・「早慶近」じゃなくなったことに関するお詫び(早慶近中東立法名上)
・「2018年問題」に関するお詫び(4年連続志願者NO.1)
・近大マグロに関するお詫び(予約がとれないほどの人気)
・近大生のイメージに関するお詫び(エネルギッシュ/チャレンジ精神/親しみ1位に対しておしゃれ/上品さ/まじめは下位の落差)
・KINDAI GIRLSメンバー募集に関するお詫び(近大生しかメンバーになれない)
・親子間の機密情報漏洩のお詫び(保護者が成績・出席状況をウェブ上で確認可能)
・英語で“Kinki”ではなく“Kindai” Universityであるお詫び(大学名称の変更)
・インスタバ映え広告に関するお詫び(キラキラ感を全面にだしてしまった)
・ド派手な入学式に関するお詫び(これはライブか?)
・マンガ蔵書22,000冊に関するお詫び(漫画喫茶と誤解?)
・学び方改革に関するお詫び(24時間利用可能な自習室の新設→勉強のしすぎ?)
・“近大卒”の魚に関するお詫び(予約が取りづらい)
・“紙”対応していないことのお詫び(入試はインターネット出願のみ)
・2018年も盛大にやらかすことのお詫び(先にお詫びしておく)
・注釈の多さに関するお詫び

 このお詫びの数々の中で、私は英語教員ですので、大学の英語名称の問題が興味を引きました。”Sincerest Apologies from Kindai University for Any Confusion Surrounding Our English Name    Jan.3, 2018   Two years ago, we officially changed our English name from Kinki University  since the word “kinki” has negative connotations.  We would like to apologize to our graduates who have dealt with foreign entities for any embarrassment they have experienced. We will do our best to promote our new name, Kindai University,and the integrity of our institution, both in Japan and abroad. We appreciate your understanding and cooperation.” というお詫びでした。

 二年前に新しい学部開設(国際学部)に合わせて、大学の英文名称が「KINKI UNIVERSITY」(1949年大学設立時から使用)から「KINDAI UNIVERSITY」に変更されました。近畿は、古代律令制における広域行政区画「畿内」に由来する語で、「都(=畿)とその近隣地域」という語義を持つ由緒ある語句です。これを廃止して、新名称では「近大大学」になってしまうんですが、これにはちょっとしたお家の事情があります。実は「近畿」を英語で発音した場合、「キンキー」kinky(風変わりな)と聞こえる場合があるのです。この単語は「性的に異常な」とか「変態の」といった意味です。「変態大学」と思われかねませんね。海外からの留学生は嫌がり、留学を敬遠する者もいたようです。大学の国際化を進めるにあたって、誤解されないようにするための変更でした。当時、学長曰く「海外の学会で自己紹介をすると、失笑され、良い気持ちはしなかった。近畿は由緒ある言葉だが、国際化を本気で進めるためには、英語表記の変更は仕方がない」と語っておられました。英文名称の変更は、留学生募集拡大の障壁にならないように、国際化に向けた近大の決意表明だったとも言えます。

 それにしても他大学には見られないユニークなオンリーワンの広告、私は好きです。屋木さんがおられることも親近感を抱かせる理由の一つですが。近畿大学のウェブサイトもちょっとユニークです。⇒コチラ ❤❤❤

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