「僕にまかせてください」

 2月3日(土)深夜、広島からのNHKの生放送「今夜も生でさだまさし」で、さださんが歌った生歌は、最新アルバムから「いにしへ」でした。スタジオ中に迫力のギターサウンドが響き渡りましたね。歌った後に、「弦を叩くので、爪が削れちゃうんですよ」と、ギター演奏の秘話と苦労を語りました。私の大好きなこの「いにしへ」という曲のメロディーは、このアルバムの中でも珠玉の出来映えだと感じています。さださんは「希代のメロディメーカー」だというのが私の持論です。今日はそんな一曲をご紹介しますね。

君はその手に花をかかえて
急な坂道(さか)をのぽる
僕の手には 小さな水おけ
きみのあとにつづく

きみのかあさんが眠っている
ささやかな石のまわり
草をつみながら振り返ると
泣き虫のきみがいた

★希代のメロディーメーカー・さだまさし!! 

 私の大好きな歌「僕にまかせてください」は、クラフトのセカンド・シングル曲です。本当に素敵なメロディーで、今でも時々思い出したように口ずさんでいます。本作は1975年(昭和50年)に、日本テレビ系で放送された土曜ドラマ「ほおずきの唄」の主題歌として起用され、50万枚の大ヒットを記録しました作詞・作曲したのは、当時、グレープのメンバーであったさだまさしさんです。さださんの初期の歌には、こういった素敵なメロディーが溢れています。

 手桶を下げて「急な坂道」を登ってお墓参りをする、という長崎の光景が浮かんでくるようです。長崎のお墓は全部と言っていいほど、急な坂道の上にあるのです。お墓参りは、さだ家の人々にとってはごく日常的なことで、特別のことではありませんでした。当初、さださんは夏目漱石の同名小説のもじりのつもりで、楽曲名を「彼岸過迄」(ひがんすぎまで)としていたんです。ところが、「彼岸」というイメージが暗いとクレームがつきました。テレビドラマの主題歌になることが決まっていたからです。世間一般の人々の捉える「彼岸」のイメージと、さださんの捉え方の間には大きな乖離があったようです。さださんにとっての「彼岸」という言葉は少しも暗いものではなかったので困ってしまいます。ディレクターの川又明博さんは、即座に代案として、この曲の主題でもある「僕にまかせてください」を提案、それが楽曲名として採用されたのです。川又さんのセンスの良さです(フレディもしくは三教街」も川又さんの傑作です)。この曲、クラフトの歌唱で大ヒットを記録しました。詞はともかくも、メロディーはいたく気に入っていると、さださんは回想しています(『時のほとりで』(新潮文庫))。どうして、どうして。スト-リー性のある詞も絶品ですよ。目をつぶって聞くと、情景がまざまざと浮かんできますから。

 曲の最後にある「彼岸過ぎたら 僕の部屋も あたたかくなる」という詞は、「暑さ、寒さも彼岸迄」と言うように、このお墓参りが春のお彼岸であるからでしょう。もちろん二人が結婚して心があたたかくなる、という思いも暗にイメージされますね。❤❤❤

お墓参りのイラスト(女性)
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