withの解答

  私は昨日のブログで、「get angry with~」の「with」は「against」に似た意味でとらえるのに対し、「go to school with~」の「with」は「together」の意味でとらえます。この両方の「with」はスペルこそ同じですが、その意味内容はまったく対照的です。一体英語圏の人々にとって「with」の意味、あるいはイメージは、どういったものなのか?という平岡先生の素朴な疑問を載せておきました。

 もう今から40年以上も前のことです。大学時代に故・安藤貞雄先生から、前置詞の「意義素」について、当時としては画期的な学問的考え方を教えていただきました。⇒コチラをご覧ください  先生は、with「意義素」「同伴」だとして、そこから数々の意味が派生して出て来ると説明されました。高校時代に私の同級生で、前置詞の意味を辞典に挙がっている通りに丸暗記している友人がいましたが、これは全くナンセンスな勉強法であるということが、安藤先生の授業や著書で納得できました。高校現場で長く教えてきて、未だにそういったナンセンスな勉強をしている生徒がいかに多いことかを実感してきました。安藤先生の授業は、私の長い教員生活の戒めとなっています。前置詞withは「…とともに」から「…と一緒に(ある、いる)」という状況だけでなく、fight with the enemy(敵と戦う)やdeal with the big company(その大きな会社と取引をする)のように「対応する相手」を表したりもします。尊敬する田中茂範先生(慶応義塾大学)らお送りいただいた『表現英文法』(コスモピア)には、この辺の事情が明快に解き明かされています。

 withはfight with(…と戦う)、struggle with(…と闘争する)、quarrel with(…と口論する)、conflict with(…と衝突する)などに使われ、「対立」の意味を表すといわれることがありますが、ここでの「対立」の意味は文脈により引き出されたものであり、withの本来の意味ではありません。ここではあくまでも戦いの相手を示しているにすぎません。

 最近テレビのCM(スタディサプリ)で、神授業を展開する関正生先生が、前置詞on「~の上に」ではなく、根本は「接触」だよ、と分かりやすい説明をしておられます。これこそが、前置詞の勉強のキモになります。

 「文法が苦手」「結局、丸暗記するしかないのか」「せっかく文法を覚えても使えない」と、文法に対する嫌悪感を抱く生徒が多いのですが、上の田中先生の『表現英文法』は、今までの文法書とは、全く異なる新しい視点で書かれた「表現する、使うための英文法参考書」で、読み物としてもとても勉強になる本です。ぜひ先生方にご一読をオススメしておきます。尊敬する故・渡部昇一先生は、生徒が質問に来たときには、振り向きざまに刀で斬るように答えるのです。それだけで生徒はついてきます」という名言を残されました。例えば、生徒がなぜ東京大学はthe University of Tokyoで、慶応大学はKeio Universityなのでしょうか?」という疑問をぶつけてきたときに、みなさんだったらどう答えますか?興味のある先生方は、上の田中先生の文法書を開いてみてください。❤❤❤

【追記】 上の田中先生の『表現英文法』(コスモピア)ですが、田中先生にお送りいただいた初版に比べて増補改訂第2版は、ページ数も大幅に増えているにもかかわらず、本の重さは軽くなっており、背幅も薄くなっていてビックリしました。印刷業界の紙質や印刷技術は格段に進歩していることの表れですね。

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