渡部昇一先生一周忌

 尊敬する渡部昇一(わたなべしょういち)先生がお亡くなりになって(2017年4月17日)、早いものでもう一年が経とうとしています。⇒私の追悼記事はコチラ  今私は、先生が若い頃にお書きになったご著書を(私の自宅の「書庫」には先生のほぼ全ての本が並んでいます)、少しずつ読み返しているところなんですが、先生が予測しておられたことが、すべて本当になっているのを見ると、改めて先生のご慧眼に感銘を受けることです。保守論壇を代表する碩学で、「知的正直」をモットーに研鑽を深め、その自宅の蔵書は15万冊にのぼり、個人のライブライーとしては世界最大と言われています。若き日から幸田露伴『努力論』を座右の書として、自助努力で言論人となる道を切り拓かれました。私は大学生の時に、先生の『知的生活の方法』(講談社現代新書)〔100万部を超える超ベストセラーとなりました。今でも版を重ねており、若い人たちも薦めている名著です〕を読んで、カルチャー・ショックを受けて以来、ずーっと先生の著書、雑誌を読み続けてきた大ファンです。今から30年ぐらい前に、松江の「ホテル一畑」にご講演に来られたときに、知人の計らいでお会いすることができ、控え室で握手してもらった感激は忘れることが出来ません。以来、ライトハウス英和辞典』の推薦文を書いていただいたり、折に触れてお手紙をいただいたり、思い出は尽きません。

 ここでエピソードを一つ。出す本出す本がベストセラー入りする、そんな渡部先生ですが、ドイツ留学からお戻りになって最初の本(処女作)を出版されるときにはずいぶん苦労された、とお話しておられました。先生の博士論文をまとめた『英文法史』(研究社、1965年)という本です。どの会社に持ち込んでも全て断られました。侮蔑の態度をとる会社さえあったといいます。最終的には出版することになった研究社にも一度は断られています。出版費用を先生が負担してもよい、という条件を申し入れたところ、担当者が再検討を約束してくれました。給料の一年半分の負担を、先生の奥様は文句を言わないどころか、むしろけしかけるようであった、と回想しておられます。結局は、本の内容を認めた研究社が半額は負担するということで、出版されました。この本は高価にもかかわらずよく売れました。

 先日書店をのぞいていたら、幸福の科学出版が出している雑誌『Liberty』5月号に、先生が取り上げられているのを見つけました。人は、何度も生まれ変わりながら、魂を磨き、人格を向上させていく永遠の存在。その生まれ変わりの過程は、一人ひとりの個性によって彩られた物語となる。幸福の科学の霊査で明らかになった「過去世」を紐解けば、時を超えて輝く魂の性質が見えてくるというのが、幸福の科学の主張です。先生は、専門の英語学の枠を超えて、人生論や社会評論など幅広い分野で一級の言論を展開し、特に歴史問題では、豊富な知識や資料に基づいて自虐史観の見直しを強く訴えました。左翼全盛だった戦後日本の言論界で、自国を愛する価値観を発信して、日本の誇りを守ろうとされた「知の巨人」です。その渡部昇一先生の過去世が、あのベンジャミン・フランクリンだというのです。詳細は同誌をご覧ください。

▲上記『Liberty』より

 先生の一周忌を前に、続々と記念の出版物の刊行が予定されているようです。私の情報網にひっかかってきているのは次のようなものです。今から楽しみです。❤❤❤

4月11日 渡部昇一 『青春の読書(新装版)』(ワック出版)
4月15日 渡部昇一・佐藤芳直(編集)『平成後を生きる日本人へ』(扶桑社)
4月18日 渡部昇一・高山正之『渡部昇一の世界史最終講義~朝日新聞が教えない
歴史の真実』(飛鳥新社)
4月27日 渡部昇一『一冊まるごと渡部昇一~知の巨人の遺した教え』(致知出版)
4月27日 渡部昇一『忘れてはならない日本の偉人たち』(致知出版)
近刊 渡部昇一『歴史の教訓―視座を高め、変に応ず』(CD全3巻、致知出版)

 

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