「努力逆転の法則」

 「努力逆転の法則」(エミール・クーエの法則)をご存じですか?努力すればするほど報われなくなる、というものです。「確かにそうかも…と思われる人も多いかもしれませんね。これは、簡単に言うと、頑張れば頑張るほど、その努力とは反対の結果になってしまうという法則です。長い間教員をやっていますと、これだけ頑張っているのに結果が出なくて悩んでいます、という相談をよく受けます。「あがらないように、あがらないように」と思うと余計にあがる、好きな人の前で普通にふるまおうとすればするほど動作や態度がぎこちなくなる、平均台で落ちないようにしようとすればするほどふらついてしまう、翌日への緊張で眠れないときに、無理に寝ようとすればするほど目がさえて余計に眠れなくなる、などがこの法則に当てはまりますね。このように、努力にこだわりすぎると、それが結果に反映されないどころか、逆効果さえ生んでしまうこともあります。これはなぜでしょうか?「自己暗示」の結果です。自己暗示には「意思と想像が争った時、常に勝利を収めるのは想像」という法則があるのです(エミール・クーエの法則)。「あがってはいけない」(意思)より「あがるだろうな」(想像)の方が強いということです。こういう時は発想を転換して、意思を「あがってもいい」と思うことで、心が落ち着きますよ。

 大好きな小田和正さんは、2004年「青山学院記念館」「青山前夜祭」に出演して、アンコールのMCで、「何かを一生懸命やると必ずそれはいい思い出になる」と語りました。「一生懸命やると必ず成功すると言うと、何だかウソっぽく聞こえますが、「いい思い出になる」です。また、2003年の「クリスマスの約束」の中で、ゲスト出演したチューリップの財津和夫さんが、若い頃に戻りたいかと小田さんに聞かれて「戻りたい時もあるし、そうじゃない時もある」と答えました。一方の小田さん自身は、「若い時は頑張っても頑張っても報われずにつらかったから、もう戻りたくない」と語りました。今でこそ小田さんは、歌謡界で大成功を収めた大御所とみなされていますが、デビューから10年間以上、頑張っても報われない辛い時代を経験した人です。報われなくても「頑張ったことはいい思い出だ」というのが、小田さんの哲学なんです。思い出をいっぱい作った人の勝ち、毎日ダラダラと生きているとダメ、とも小田さんは語っています。たくさん成功した人の勝ちでもなけらば、たくさん報われた人の勝ちでもない、というところに共感する八幡です。

 2007年に「クリスマスの約束」で、小田さんはさだまさしさんと共演して、二人で一緒に「たとえば」という曲を作りました。私はこの曲を何度も何度も聴いていますが、ご存じない人も多く、この曲、とっても素敵な曲なので、もう一度ぜひ聴かせて欲しいと思っています。CD化・映像化して欲しいんですが、チョット無理みたいですね。その二人が、曲のイメージをめぐって相談をしている時のことが思い起こされます。番組内では、さださんは小田さんに対して「投げかけた言葉に何か一言くらい返してから、次の言葉を発してくださいよ」なんて突っ込みまで入れていましたね(笑)。さださんがノートパソコンに向かって詞を、小田さんがキーボードを弾いてメロディーを紡ぎました。番組では制作途中の歌詞も映し出されました。「みんな、おじさんたちが元気が出るような歌がいいかなあ、と思ったんですよね。僕らの世代っていうか」―「誰かに捧げましょうよ。そうしたら明確になりません?分かった。小田さんさぁ、俺もそうだけど、あのデビューした頃の、自分に手紙書きません?」―「もしあの頃の俺に会えたら、伝えたいことがあると」―「確かに、最近、あの頃の自分に会って、そのつっぱってる俺の話を聞いてみたいな、って思うことあるね」―「あ、一つだけ、一つだけ言えること、っていうの探しません?」―「あるいは、その、お前、そのままでいいと思う」―「あぁ、それいいじゃないですか」あの頃の若かった自分に向けてメッセージを送る、というテーマでの曲作りが始まりました。その時に小田さんが、「あの頃の自分に、お前それでいいんだ、そのままでいいんだって声をかけてやりたい」と、あの頃の頑張りを、今の自分が認めてやりたいと述べたのでした。苦難を重ねて大成功を収めた二人ならではのやりとりでした。そうやって完成したのが次の詞です。

           たとえば        作詞・作曲 小田和正・さだまさし

話したいことがいくつもある あの頃の僕に会えたら
たとえば 迷いながら選んだ道の 辿り着く場所について
伝えたいことはほかにもある あの頃の僕に会えたら
たとえば 信じていたことの正しさと その過ちについて

それから不安を胸に映し 怯えたあの夜の闇も
たとえば ありもしない夢に紛れて逃げたことも

あの頃の僕に告げたいのは
ひたすら そこから ひたすら 歩き続けること
あの頃の歩幅でいいから
ひたすら ただ ひたすら 生きてゆくこと

 「あの頃の歩幅でいいから ひたすら ただ ひたすら 生きてゆくこと」というエールが素敵ですね。「努力逆転の法則」を頭に入れながら、ひたすら自分の進むべき道に向けて頑張り続ける、これしかありませんね。「努力」は必ずしも報われないかもしれない、でも努力しなければ成功もあり得ないのですから。そんなことを教えてくれた一曲でした。❤❤❤

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