久美浜駅

 昨年の6月にオープンしたばかりの安野光雅(あんのみつまさ)先生の美術館「森の中の家」を訪れるために、水戸岡鋭治先生がデザインされた特急「はしだて」(丹後の海)で、久美浜駅(くみはま)に降り立ちました。この駅は駅舎に大きな特徴があって、およそ駅とは思えない外観になっています。見事な瓦屋根のつくりになっていて、全然駅っぽくないですね。一見、お寺に見えてしまいます。予約しておいた「久美浜タクシー」の運転手さん(一人で経営しておられます)に送り迎えをしていただいたんですが、運転手さんのお話によれば、この久美浜は、以前はずいぶん栄えた街だったんだそうです。現在の駅舎は、1868年に設置され1871年まで存在した元久美浜県の県庁玄関の外観を、木造で再現した風格豊かな本格的和風建造なんだそうです。「メモリアルゲート久美浜」の愛称が付与されています。駅構内は、単式・島式の複合型2面3線のホームを持ち、列車交換や折り返しが可能な、地上駅で、3番のりば側に駅舎があり、ホーム間は跨線橋で結ばれています。「京都丹後鉄道」線内に15駅存在する有人駅の一つです。

 駅業務は、「京丹後市観光協会」に簡易委託されてされており、駅舎内には受託者が運営する観光案内所が設置されています。なお、早朝および夜間は営業していません。私は午後5時を過ぎてから、豊岡方面に向かうために駅舎に帰って来たんですが、もう駅舎内は真っ暗です。運転手さんの説明によれば、「駅舎は午後5時で閉められてしまう」んだそうで、ホームで待ってもらわねばならないので申し訳ない、申し訳ない、と詫びておられました。夜の冬場は大変でしょうね。私も、もう真っ暗で小雪舞う1番ホームの待合室で、寒さに震えながら列車を待っておりました。


 上の写真にもあるように、久美浜駅の愛称は「龍伝説の里駅」です。そのいわれは?久美浜湾をちょっと日本海の空から見てみると龍に似ています。そして、この久美浜湾に張り出している大明神岬は丹波道主命(たんばみちぬしのみこと)の墓があるとも伝わっていますが、この大明神岬の姿が海面を進む龍に似ており、龍の化身が住むとも言われているんです。丹波道主命(たんばみちぬしのみこと)は、崇神(すじん)天皇から山陰地方の平定を命じられ、出雲から神様を迎えて神谷神社を創ったようです。また武士なので、いつも刀を腰から下げていましたが、武運長久を祈り「国見剣(くにみのつるぎ)」を祀ったとされるのが、太刀宮神社で、久美浜の地名の由来は、「国見(くにみ)」から「久美」となったとも言われています。また、時代は変わりますが、一遍上人(時宗の開祖、1239―1289)が久美浜に立ち寄った際、久美浜湾から立ち昇る龍を見たと一遍上人絵伝にも残っています。それで、龍の頭をかたどったドラゴンカヌーは、今や久美浜の夏の風物詩となっているようです。このように、久美浜は古代から龍に守られた街ともいえます。久美浜の手付かずの自然、箱庭のような景観は、久美浜の龍神が古代から守ってきてくれた賜なんでしょう。❤❤❤

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