特急「やくも」復旧!

 このたびの豪雨による土砂崩れの影響で、米子―岡山の区間で運転の見合わせが続いていたJR伯備線が、8月1日の始発から全線で運転を再開しました。JR伯備線は、豪雨による土砂崩れなどのため、鳥取県日南町の上石見駅から岡山県総社市の豪渓駅の間で運転を見合わせ、山陰と山陽を結ぶ特急で最も利用者が多い特急「やくも」も、米子駅岡山駅の区間で運休が一ヶ月近く続いていました。これにより、 特急「やくも」も全線で再開することになり、山陰と山陽を結ぶ大動脈が復旧することになります。この間は米子―岡山間は代行バスによる輸送が行われていましたが、実に不便です。揺れが激しく日頃は不評の特急「やくも」ですが〔⇒コチラに私のレポートが〕、いざこうやって運転がなくなってみると、本当にありがたみを実感するところです。車の運転をしない私は、どこに行くにもこの特急「やくも」に乗らないと、身動きがとれないんです。長期間の運休により観光面などで大きな影響が懸念され、実際に山陰両県の観光面での被害は莫大なものがありましたが(7月6日~17日の12日間で松江市内の旅館・ホテルの宿泊キャンセルは3359件7278人に上り、7月末には1万人を超えると言われています)、お盆の期間の前に、山陰と山陽を結ぶ大動脈が再開したのは喜ばしいことです。復旧工事にあたられたJRのみなさんには感謝したいと思います。

▲昔のL特急の名残が残る特急「やくも」

▲私の好きなパノラマ型グリーン車

 さて特急「やくも」の復旧に触れたついでに、新型車両の導入について話題にしてみたいと思います。最後の国鉄型特急電車となった「やくも。JR西日本は2022年度をめどに新型車両導入をめざし、社内手続きに入っています。現在「やくも」に使われている車両は、国鉄時代に開発された381系電車です。伯備線に投入されたのは1982年のことでした。すでに導入から36年が経過しており、2022年度に置き換えられるとすれば、車齢が約40年となりますね。いくら頑丈な国鉄型車両とはいえ、相当な長寿です。引退が残念というよりも、車齢だけを考えればこのあたりが限界でしょうね。よく知られている通り、381系電車は日本初の「振り子式」営業車両(自然振り子式)です。振り子式は車体を傾斜させることで、カーブ曲線での高速運転を可能にした車両で、中央西線特急「しなの」や、紀勢線特急「くろしお」などで使われてきました。しかし、自然振り子式は、揺れ方が大激しく、乗り心地にずいぶん難があります。松江に電車で訪問される先生方が口を揃えておっしゃいますものね。その後、乗り心地を改良した「制御付き自然振り子式」も開発され、各地の特急車両に広く導入されましたが、製造やメンテナンスに費用がかかりすぎる、という問題点が残りました。そのため、最近のJR各社では、振り子式に代わり「空気バネ車体傾斜式」が導入されるケースが増えています。やくも」の後継車両が、制御振り子式を使うのか、空気バネ式を使うのか、明らかではありません。

 国鉄分割民営化からはや30年。国鉄型車両は次々引退しており、定期運用の国鉄型特急電車は185系「踊り子(これも引退が決定)と、381系「やくも」だけになっています。「やくも」が最後の定期運用の国鉄型特急電車なんです。381系「やくも」の引退は、国鉄型特急電車の消滅を意味します。寂しい面もありますが、新技術を投入した新型車両が誕生するのであれば、またそれはそれで楽しみです。話題性のある新型車両が登場すれば、山陰エリアの観光振興にも役立つことでしょうから。ちなみに、この「やくも」という名前は、島根県東部の旧国名である出雲にかかる枕詞の「八雲立つ」(やくもたつ)に因んでいます。❤❤❤

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