「砂の美術館」今年は北欧編!

 昨年「砂の美術館(鳥取市福部町湯山)で、第10期展示「砂で世界旅行・アメリカ編」が開催されました。「砂の美術館」は、雄大な鳥取砂丘の一角に、砂像彫刻を展示する世界初の全天候型の美術館です。私は毎年出かけては、その壮大かつ繊細な迫力に圧倒されている一人です。米国の歴史や自然などをテーマにした19作品(うち1作品は屋外展示)を展示。私が訪ねた時は、大勢の来館者でにぎわっていました。ところが、鳥取市が最近発表したところによれば、この第10期展示「砂で世界旅行・アメリカ編(昨年4月15日~今年1月3日)の入館者は、40万5328人(昨期44万8138人)と、2012年に常設展示となって以降、過去最低となったことがわかりました。「エーッ、あんなにすごい展示だったのに!」というのが私の感想です。鳥取砂丘・ジオパーク推進課によると、2016年に県中部を襲った地震や昨年1、2月の大雪などで、鳥取砂丘を訪れる観光客が約17万人減少したことが影響したとのこと。深沢義彦市長は1月11日の記者会見で、開館10周年イベントを開くなどPRに励んだが及ばなかった。来期は民間の指定管理者が持つ誘客のノウハウを生かしたい」と話し、第11期展示「北欧編(4月14日~来年1月6日)の目標入館者も、今期と同様の50万人を掲げました。砂の美術館」の指定管理者は1月15日、現在の「市観光コンベンション協会」から、広島市で公共施設の管理などを手がける「イズミテクノ」らによる共同企業体(JV)に代わります。

 ちょっと展示を振り返ってみましょう。作品は独立宣言南北戦争の歴史的な出来事や、ハリウッドの映画産業、アメリカンフットボールなど米国を代表する文化やスポーツなどを計約2600トンの砂で表現。最大の見どころは米国の名所を組み合わせた幅20・2メートル、高さ5・4メートルの「マウントラシュモアとグランドキャニオン」。作品の下から実際に水を流してナイアガラの滝も再現していました。一つ一つ丁寧につくられた砂像はどれも美しく誰もが見入ってしまいます。

 砂像彫刻家の茶圓勝彦(ちゃえんかつひこ)さん(56歳)が総合プロデューサーを務め、9カ国から集まった19人が約3週間かけて制作したものです。深沢義彦市長が「過去の展示のなかでもベストクオリティーの作品に仕上がっている」とあいさつ。イベントを後援する駐大阪・神戸米国総領事館のアレン・グリーンバーグ総領事は「今回の展示で米国に行った気分になり、本場の米国にも足を運んでくれれば」と期待していました。当初50万人の来館者を目標にしていました。入館料は一般600円、小中高生300円です。

 さて、「砂の美術館」の今年第11期展示は、「砂で世界旅行・北欧編~美しい大自然と幻想的な物語の世界へ~」です。先週行ってきました。世界9カ国から来日した砂像彫刻家19人が北欧にまつわる22作品を制作。北欧の大自然や動物のほか、「人魚姫」「マッチ売りの少女」などの壮大な物語の一場面を綴る砂像が並んでいました。フィヨルドの風景を作品にし、その上空にオーロラを出現させるなど、昨年とは異なった趣向も交えています。幻想的で繊細な圧倒的スケールの砂像の世界です。今年は50万人超えを目指すといいます。ただ私自身正直なところ、「すごいな!」とは思うんですが、初めて行った時の感動が大きすぎて、年々感動の質が下がっていくような感じがしています。入場者が減少しているというのは、こんなところに原因があるのかもしれませんね。

 とはいえ、真の芸術とはまさにこのことです。「本当に砂で出来ているの?」と思ってしまうくらい素晴らしい作品がたくさん展示されています。砂の造形美が生む圧倒的な存在感と感動を味わうことができます。「鳥取砂丘」に行った際には、ぜひ「砂の美術館」にも立ち寄って砂の芸術を楽しんでみてくださいね。❤❤❤

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