8月19日(日)の、巨人―中日戦のデーゲーム。途中までは、巨人のピッチャーの今村(最近好投が続いています)がヒットを打たれながらも粘って1―2で好勝負を続けていましたが、8回表リリーフした池田・田原が打ち込まれ、1―5とゲームをぶち壊して敗色濃厚に見えました(巨人のリリーフ陣が弱いのは、外角低めの直球でストライクを取るコントロールがないことにつきます)。いつもの私なら、ここでテレビのスイッチをぶち切って仕事に入るところなんですが、今日はなぜかそのまま見入っていたんです。予感がしたんでしょうか?なんと最終回にタイムリー5連打(陽、長野、大城、田中、マギー)を放ち、奇跡の大逆転で6―5でサヨナラ勝ちしました。まるで甲子園の高校野球を見ているようでしたね。巨人に来て2年目で初めてのサヨナラ決勝打を放ったマギーは、今テレビの高校野球にはまっているそうで、「感銘を受けるのは、球児たちがゲームセットまで全力で諦めないでプレーする姿。球児の姿勢を見ていると、そういうことが必要だと思い出させてくれる」と述べました。最終回4点ビハインドからの逆転サヨナラ劇は、2000年9月24日、あの長嶋茂雄監督が監督生活最後の優勝を決めた中日戦以来(江藤の満塁本塁打で追いつき、二岡のサヨナラ本塁打で決着)、18年ぶりの「奇跡劇」でした。
マギーが決勝打を打ち、ヒーローに選ばれましたが、真のヒーローはルーキーながらヒットでつないだ大城と田中俊だったと感じました。誰も言いませんが、1つだけ苦情を。ワンアウト2・3塁で田中がライト線ぎりぎりにヒットを打った際に、2塁代走の若林は打球が1・2塁間を抜けるまでハーフウェイで止まっていました。打球のコースを瞬時に判断して全力で3塁に向かわなければいけない打球でした。中日のライト平田は必死に走ってバックホームをしたために、3塁で止まってしまう結果になりました。本来ならば(普通のランナーなら)、このヒットの時点でサヨナラ勝ちしなければいけない打球でした。私はこの打球の時点で、サヨナラ勝ちを確信しましたが、なんとランナーは3塁で止まっていたんです。これはお粗末でした。猛省!
本当に勝負は下駄を履くまで分からないと言いますが、まさにそれを地で行くような試合でした。あの長嶋茂雄監督は「勝負は試合が終わって風呂に入るまで何が起こるか分からない」という名言(迷言)を残しました。よく考えると、試合が終わった時点で勝負はついているんですが…〔笑〕。長嶋さんらしい言葉です。私も若い頃、ソフトテニスの総体の浜田高校戦で、大将同士の決戦となり、ゲームカウント0―3、そのゲームも0―3と、マッチポイントを握られあと1点で絶体絶命の大ピンチ。さすがに私も負けを覚悟しましたが、そこから奇跡が起こってひっくり返して、大逆転勝利でベスト4に進んだという忘れられない思い出があります。あそこで負けていたら中国大会連続出場記録も途絶えていたところでした。勝負は投げてはいけません。最後の最後まで全力を尽くす!。❤❤❤