自由席料金で指定席へ?

 昨年、あこがれの「特急ハウステンボス」の新型車両(上写真)で、ハウステンボスから博多に帰ろうとしている時に、佐賀を過ぎたあたりでしょうか、こんな車掌さんの車内放送が流れてきてビックリしました。「…自由席にお乗りの方は指定席に座ってもらって結構です」という内容でした。「えー?そんなことしていいの?!」と思わず不審に思いました。地元・島根県を走る特急列車(やくも、スーパーおき、スーパーまつかぜ)だったら、必ず指定料金を取られるところです。なんでも、賀→博多間は、グリーン車及び2号車(783系は1号車半室指定席)を除く空いている指定席自由席特急券で着席できるんだそうです。ただし指定券を持っているお客さんが優先で、乗ってこられたら席を空けなければいけません。レーつばめ、有明、かもめ、みどり、ハウステンボスの特急列車が対象です。好奇心旺盛な私は、「いったいどうしてこんなサービスが生まれたのかな?」と疑問が湧きました。

 車掌さんがグリーン車内に入ってこられたので、聞いてみました。以下は、車掌さんと私との1問1答です。

「さっき~あんな放送があったんですが、あれは全部の特急列車で行われているんですか?」 ―「上りの博多行きに限って、佐賀・鳥栖以降に開放しています」―   「なぜそんなサービスが生まれたんですか?」 ―「佐賀~博多間は通勤で利用されるお客さんが非常に多く、自由席には立っているお客さんもたくさんおられました。指定席は結構空いていることが多かったので、それなら移って座っていただこうということになったのです」(素晴らしいサービス!)―「もうこのサービスは長いんですか?」 ―「10年くらい前から実施しています」―「トラブルはないんですか?」 ―「時々下りの列車で、勘違いされて指定席に移られるお客さんがおられ、ご理解いただくのに苦労することもあります」

 ある特定区間のみ黙認をしたら、せっかくの 指定席料金を払った設備が自分達より安く乗っている人達、またある特定区間だけ優遇されるのはおかしいという話にもなりかねません。指定券の所持客が来たら、ちゃんと席をどける or 指定席所持客もうまく空席へ避けると、共存が出来ているようですね。いずれにしても、お客さんの満足度を最優先に考える、いかにもJR九州らしいサービスで感心しました。ところが、…。

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 ところが、JR九州は、今年3月のダイヤ改正で、長崎線の佐賀-博多駅間で実施していた特急列車の指定席開放を取りやめたんです。2001年に自由席の通勤客の混雑対策として始め、福岡市内に向かう利用者に重宝されてきましたが、「高い料金を払っているのに、自由席料金で座れるのは不公平ではないか」といった不満や、自由席料金で指定席に座れる割安なインターネット予約が浸透したことなどを理由に、廃止を決めたそうです。混雑する平日の通勤時間帯の特急で、自由席の車両を増やしてはいますが、減便にとどまらないサービス低下に不満の声も上がっています。「指定席が空いているのなら開放を続けていいのでは」。「本数の多さを含め、気軽に利用できるのがこの区間の魅力。今後は自由席に座れないことがあるかも」

 JR九州はこのダイヤ改正で、佐賀県内を含む新幹線と在来線の全22路線で、発足以来最大の減便を行いました。改正後の利用状況を調査中で、指定席開放の取りやめに関しても、「混雑状況によっては、自由席を増やすなどの対応を取る可能性がある」と説明していました。なかなか難しい問題ですね。♠♠♠

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