Capitulating Queens(再)

 James Swain & Gary Plants「Capitulating Queens」は、もうずいぶん前に出た時に手に入れてから、その流れるようなハンドリングが気に入って、ずーっと演じてきた作品です。私の演目の中では常にベスト5に入るパケット・トリック(カード数枚で演じる)ですね。品切れ状態だったんですが、最近また販売になったので、カードも痛んできたことだし、もう一度購入しました。これで3回買い直したことになりますね。USPCC製のきれいなカードです。現象は次の通りです。

capitulatingqueens-full マジシャンは、4枚(♠♣♥♦)のクイーンを取り出して、観客に表を示しながら「この中に1枚だけ裏模様が違っているカードがあるのですが、どれだと思いますか?」とお客さんに尋ねます。お客さんは自由に1枚を選ぶのですが、裏模様を見てみると、何とそのマークのクイーンだけが、確かに裏模様が異なっているのです。まずは1回目の驚き。ここで、お客さんが思うことは「じゃあ、他のマークを選んでいたら…?」ですよね。マジシャンはそれを見越しているかのように「もし、他のマークのクイーンが選ばれたら…」と言ってもう一度裏模様を示しますが、先ほどとは異なるマークの裏模様が違っているのです。2回目の驚き。オイオイ、なんと、これを3回繰り返します。そして、「スペードが選ばれるとちょっと面倒になります」と言って、スペードの裏を示すと普通の模様です。ただし、他の3枚がスペードとは異なる同じ裏模様のカードになっています!4回目。最後に4枚のクイーンを広げてみると、すべてがばらばらの裏模様になっているのです!もう信じられない!!

 

 シンプルな変化現象、だからこそ1人を相手にしても、50人を相手にしても、演じられるんです。若干のカード・テクニックは必要ですが、非常に効果的なパケット・トリックです。もちろんギミック・カードなんですが、手順通りやればそれを全く感じさせない見事なハンドリング構成となっていますね。最後のオチでは必ずビックリします。私の最も好きなパケット・トリックの一つです。ギミック・カードをあれほど嫌った大御所ラリー・ジェニングスが、好んでレパートリーにしていたのもうなずける出来映えですね。映像の演技で、最後にギミックを巧妙に処理してしまっていますが、これはダーウィン・オーティーズのアイデアです。作者(ジェームズ・スウェイン)の言葉をお読み下さい。♠♣♥♦

 私は過去10年にわたって、このセットをサイフの中に携帯しており、パケット・トリックとして演じられるマジックの中でも、最も観客を楽しませ、不思議にさせる手順のひとつだと思っています。これを1人だけに演じても、あるいは50人のグループに演じても、同じくらい満足な結果を必ず得てきました。また、この手順は、普段ギミックカードを使った手順を嫌う、ラリー・ジェニングズ(Larry Jennings)のレパートリーでもあります。私が行う中でも、この手順は最も簡単なものの一つであるにもかかわらず、おそらく観客を最も不思議にさせるものです。

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