★海の魚と川の魚が一緒に!?
私が「好適環境水」のことを知ったのは、最近、日下公人『発想の極意』(徳間書店、2018年)を読んだ時でした。この先生は故・渡部昇一先生や竹村健一先生などと並んで、人とは違うユニークな発想をされるので、注目をしているんです。
じっさい、岡山理科大は発明が非常に盛んな大学です。 一例を挙げれば「海と川の魚が一緒に泳げる魔法の水」を発明しています。海水魚の アジと淡水魚の金魚が同じ水槽で泳いでいたら、これはちょっとした驚きですが、そん な「好適環境水」は海水魚にとって必要最低限の成分を含みながら、淡水魚も生きてい けるという“魔法の水”です。この人口飼育水を使えば、海水の調達が困難な山の中や砂 漠でも魚介類を養殖できます。また、野菜類を水耕栽培することもできる。これから心 配されている食糧危機のの時代に対する明るい発明といえるでしょう。 ちなみに、その「好適環境水」を入れた水槽はJR岡山駅の一階に展示されています。