「全統プレ」作問のひどさ!

 先日、松江北高では、「全統プレテスト」(河合塾)を実施しました。私もいつものように生徒たちと一緒に問題を解いていました。前半の知識問題を終えて、読解問題をやり出した時に、「?」と思うようなことが続きました。解き終わって「これはひどすぎる!」という感想を強く持ちました。こういう模擬試験は、現場は二度と採用してはいけません。私が進路部長なら即刻出入り禁止にします。

 英語センター試験の「読解問題」というのは、一般的に言って、本文に書いてある内容と、「見た目は違えど中身は同じ」言い換えられた選択肢が正解という仕組みとなっています。内容のあるいい英文と、いかに巧みに言い換えて正解選択肢と、それによく似た、でも間違った選択肢を作成するかが、問題作成者の腕の見せ所という訳です。過去のセンター試験の「読解問題」を見るに、(一部を除き)見事にこの目的を達して、平均点が6割付近に落ち着くように調整がなされていました。業者が実施する模擬試験も、この本番問題を忠実に参考にしながら、問題を作成しています。しかし今回の「全統プレテスト」は…?

 読解問題を解きながら、本文と全く同じ正解選択肢を見て唖然としました。もちろん英語の弱い生徒のために、ボーナス問題として1問ぐらい見え見えの選択肢を入れることには、私も異議はありません。しかしそれが何問も続くとしたら…?非常に低レベルの出題と言わざるを得ません。いつもの模擬試験過去問演習では、何とか「言い換え」を見抜こうと必死に本文を読む生徒たちにとって、今回の出題はどう映ったのでしょうか?たまたま私の所に早朝の添削指導にやって来る優秀な生徒は、「あまりにも本文と正解選択肢が瓜二つなので、エー、これでいいの?」と、疑心暗鬼になってもう一度吟味してみたけれども、やはりこれしかないので○とした、と語りました(2人とも200点満点です)。おそらく同じように感じた生徒たちがたくさんいたはずです。疑心暗鬼になってもう一度本文を読み直したりして、逆に時間をとられてしまった生徒もいたことでしょう。案外英語力のない生徒たちは、単純素直に選んでいつも以上に良い点が取れて喜んでいることもあるでしょうね。でもこれでは正確な英語学力を測る指針とはなり得ません。こういった出題は、作った人間も作った人間なら、それを認める会社も会社と感じます。そういうことをきちんと監視・監督・統括する人間が今の河合塾にはいない、ということなんでしょうね。最近出題レベルが落ちているな、と感じていた矢先に(前年度と同じ出題、判断に揺れのある問題等々)、決定的な出題が今回の問題でした。あまりにもひどい作問レベルでした。模擬試験を作成する会社としての責任が問われます。

 もう一言、河合塾に苦言を呈しておきますね。11月9日に(明らかに実施日より前です)私の所に河合塾より「Success Mail」Vol.27としてメール配信された「センター試験対策(1)」の中に、第1問の発音・アクセント問題に関して次のような頻出語に注意しておくようにと、幾つかの単語例が挙げられています。なんと今回実施された「全統プレテスト」に、そこから同じ単語が2問出題されていました。そして1語はそれが正解です。明らかにこれはマズイと思われます。事前の「問題漏洩」を予備校自らがやっているのです。「頻出語」だからたまたまだ、という言い訳も聞こえてきそうですが、ちゃんとチェックしておかないと、疑われます。メールには「全統マーク模試出題者からの学習アドバイス」とはっきり書いてありますから、意図的にやっておられるのだとしたら余計に問題ですが。いずれにしても、真摯に勉強に励んでいる受験生たちには実に失礼な出題でした。😠😠😠

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