中高の橋渡し教材

 長年英語教師をやってきて、忘れられない、ちょっと信じがたい出来事が1つあります。島根県の西の端にある島根県立津和野高等学校に、3年間勤務しました(平成15年~平成17年)。英語の学力が極端に弱く、これでは希望する進路を保証してあげることもできない、と感じた私たち英語科では、最もたくさんの生徒を送ってもらっている地元の津和野中学校と共に手を取って、英語の力を伸ばすような協調体制を作りたいと思って校長に相談しました。「それはいい!」と賛同していただき、中学校の校長先生に声をかけていただき、両者の間では話が出来上がりました。当時の津和野中学校は、地域の「英語コンテスト」にも一切参加せず、「英語検定」を受検したい生徒がいても、放ったらかし状態でした。中学校の保護者から、私のところにも苦情が寄せられていました。授業内容も想像できようというものです。そこで英語科主任の私が、津和野中学校に出向きます。担当の先生はおられないとのことでした。再び出向きますが、また不在。これはおかしいなと思いました。数回出向きますが、明らかに「居留守」を使われています。

 あきらめた私たちは、中学校に期待できないのなら、自分たちで高校入学時に中学校の復習もきちんとできる教材を作ろうということになって、同僚のT先生と一緒になって作り上げたのが、48枚の「復習プリント」でした。その後、松江北高に帰って来てからも、これを毎年改訂して使っていました。後年、島根県教育委員会からの依頼を受け、地元の松江一中と中高連携共同研究で、北高のH先生が中心となって、その時のたたき台のプリントを大改訂してくれて、「Take the First Step  高校英語への橋渡し教材」を完成しました(写真下)。48枚の文法復習プリント、中学校で学ぶ重要英単語リスト、長文読解への手引から成っていました。その冊子のデータは、島根県下の高等学校に配信され、「一体われわれの著作権はどうなっているんだ?!」と、笑い話にしたものです。この教材のデータを「ダウンロードサイト」に登録しておきました。中学校の復習を考えておられる先生方には、きっとお役に立つことと思います。   ⇒コチラをご覧ください

・「中学英語の総復習~高校英語への橋渡し教材」⇒コチラです 

・「中学英単語の総復習」⇒コチラです

・「中学英語の総復習」解答編 ⇒コチラです  いずれも島根県立松江北高等学校

 あのときとはうって変わって今では、津和野中学校もずいぶん変わったようですが、当時はそんな信じられないような状態だったんです。津和野町が謳う「教育の町」をいささかも信じられなかったのは、そんな背景があったからでした。やはり「人」ですね❤❤❤

「良い会社とか悪い会社はない、あるのは良い社長と悪い社長である」(経営コンサルタント 一倉 定

 

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