二次逆転?

 センター試験の英語・筆記は、「簡単だった」「易化」「昨年並みか易化」という予想がほとんどですが、私が問題を解いた印象では、「易化」は信じられません。第2問題であれだけ難しい問題がある場合、総合得点はそう高くはならないというのが長年の私の持論なんです。若い先生方は口を揃えて「簡単だった」と言われるんですが、私の予想はチョット違うんです。予備校のネット予想もほとんどが「昨年並み」「易化」となっています。果たしてそうでしょうかね?簡単そうにみえて、結構落とし穴が作ってあるいい出題でした。リスニングは去年が過去最低点だっただけに、大きく平均点は上がることは間違いありません。

 JR西日本の、京橋駅(大阪市)天満駅(大阪市)の「電光掲示板」に流れる応援メッセージが、温かい粋な計らいだとして大きく報道されました。センター試験を受験される皆様、自分を信じて、リラックスして試験に臨んで下さい。努力はきっと報われます。京橋駅係員一同、心より応援いたしております」 「受験生の皆様、今の頑張りは将来の糧となります。最後まで諦めず走り抜いてくださいね。天満駅係員一同、心より応援しております」 センター試験の2日間にも、当日限定の文言が流されたといいます。「電光掲示板」と言えば、列車の遅延情報とかが流れるくらいのものと思っていましたが、これはほっこりする粋な計らいですね。気持ちが温かくなります。他にも全国幾つかの駅で、同様のメッセージが流されたと聞きました。

 さて、センターも終わった1月21日(月)、朝日新聞』の朝刊に出ていた、東進ハイスクールの全面広告が目に飛び込んできました。

逆転できるのは、逆転できると信じている人だけだ。センター試験が終わりました。「完璧な出来だった!」と心から思える人は、そう多くないはずです。「なぜあんなミスをしてしまったのか」「今年に限ってあの分野から出題されるなんて」「そもそもセンター対策が不十分だった」と下を向いている君は、今この瞬間に前を向いてください。ゴールから逆算し、今からやるべきこと、できることを、考えてください。そして絶対逆転できると、最後まで信じぬいてください。二次・私大試験にむけて、ここからが本当の勝負です。受験生は、最後の一日まで伸びる。そのことを私たちは誰よりも知っています。

 まさにその通りです。実にタイムリーな広告でした。どちらも受験生に熱いエールを送る素晴らしいものですが、これにはちょっと注釈が必要だと、私は思っています。まず、JRの「努力はきっと報われます」に関しては、「努力すれば必ず結果が出る」と勘違いする生徒がずいぶんいます。2つの注意が必要です。それが「正しい努力」であること。間違った努力をいくら積み上げても、目標にはたどり着くことは不可能です。もう一つは「努力に即効性はない」ということ。結果が出るには長い月日が必要なんです。受験では3ヶ月から4ヶ月と思います。「努力逆転の法則」(エミール・クーエの法則)(⇒私の解説はコチラ)もあるくらいですから。

 東進の「逆転できるのは、逆転できると信じている人だけだ」に関しては、プロの見極めが必要だと思っています。誰でも彼でもがこんな甘いことを信じて、その気になってもしょうがありません。私は現役時代は、二次で逆転できるのは二次配点の1割までと踏んで、作戦を練っていました。みんなそれぞれが一生懸命準備をして二次試験に臨んでくるのですから、そんなに自分一人だけに虫のいいことが起るわけがありません。逆転できるか、無理か、そこはプロならではの厳しい見極めが必要です。私は、二次科目に強ければ、それぐらいはひっくり返せると信じて、二次出願校を生徒と相談していました。私が退職の時に、以前に松江南高校で担任した生徒たちが集まって「祝う会」をしてくれたんですが、そこに寄せられたメッセージの中に(私の宝物です!)、非常に印象的だったものがありますので、ご紹介しますね。彼は数学が目茶苦茶強かったので、いくらでもセンターの挽回をして逆転できると踏んだのでした。見事に第一志望校に合格しました。

   センター試験が終わって先生との進路相談に進路指導室に行ったとき、センターがボーダーにもかかっていなかったのに、「お前は二次の力があるから大丈夫だろ」と一言で終わりました。今では塾で生徒に接する立場にいながら、あの一言が言えるくらいに生徒を育てたことがなく、今もその言葉を追いかけているように思います。直接感謝を述べたいところですが、またの機会を楽しみに、お体を大事にしてくださいね。

 「散歩のついでに富士山に登った人はいない」という、私の好きな言葉があります。富士山に登ろうとしている人も、ただの散歩をしている人も歩いています。その違いは、富士山に登ろうとして、それに向かって歩いているのか、それとも、なんの「目標」も無しに歩いているかの差です。何十年もの間、目標を持って頑張る人と、そうでない人とでは、同じように頑張っていても大きな差がついてしまうのです。○○大学を明確に心に抱きながら、毎日精一杯勉強をしている生徒がいます。一方ただ言われたままに勉強している人もたくさんいます。その違いは、富士山に登ろうとして、それに向かって歩いているのか、それとも、何の「目標」もなしに歩いているかの差です。目標を持って勉強する人と、そうでない人とでは、同じように頑張ってみても大きな差がつくのです。高い目標を掲げた場合には、行動を起こす前に色々と考え、それに見合うだけの準備をしますね。「登ろうとする人と、登ろうとしない人の心持ちと姿勢・態度には、ずいぶんの違いが出来ている」のです。「頑張ったかどうか」ではないのです。違うんですね。確かに、富士山に登る人も散歩する人も、「歩いている」という点では同じ。ですから、頑張ったかどうかの違いではなく、「目標に向けて」頑張ったかどうかの違いが重要なんです。そこを疎かにしておいて、頑張れば逆転できる!」などと、口先だけの安易な励ましを送ることは、私にはできません。散歩のついでに富士山に登ろう」とする人がいかに多いことか!♠♠♠

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