竹内まりやさん40年の旅

 出雲が生んだ(大社高校卒)偉大なシンガー・ソングライター・竹内まりやさんに密着したNHKの番組「竹内まりや Music&Life ~40年をめぐる旅~」が、3月26日(火)に放送されましたね。なんと11年ぶりのテレビ出演でした。音楽制作の裏側からこれまでの軌跡、竹内さんがこれまで歩んできた濃密な40年間を振り返る、とても中身の濃い番組でした。昨年秋、彼女の過去の貴重なライヴ映像からベスト・シーンを集めた初の映画『souvenir the movie ~Mariya Takeuchi Theater Live~』が、期間限定で全国公開されたところ、爆発的な人気となり延長公開されたことを思い出します(平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞)。⇒私の映画感想はコチラです  そんな中のこの放送、ファンには堪らないレア映像満載の内容でしたので、ちょっと振り返ってみたいと思いました。

 1978年に、バックコーラスのアルバイトがきっかけで、デビューする事になったという竹内さん。デビュー以来、2曲連続でCMに起用され、坂本 九さんら大物歌手とも共演するなど、順風満帆な活動をしていたはずですが、過密スケジュールのため喉に負担を強いる事になったそうです。好きな歌を歌うことで、好きな歌が歌えなくなるというジレンマに悩みます。大好きな歌が歌えなくなるほどのハードスケジュールに疑問を持った竹内さんは、人気絶頂の中、歌手活動を一旦休業する決意を固めます。休業中に山下達郎さんと結婚し、竹内さんが家庭を大事にしながらも音楽に関わるために辿り着いたのが、作詞・作曲でした。これまで竹内さんは、他のミュージシャンたちに、およそ100曲の楽曲提供を行っています。そのことは、彼女自身にとってもずいぶん大きな意味を持っていたようです。「自分のためだったら思いつかないメロディーや言葉が、自分自身のために書く曲と違うものとして広がる」と、自身の音楽にバリエーションを持たせてくれると意義を語り、「他の歌手の方に書くことはとても好き」と続けました。河合奈保子さんの「けんかをやめて」(私の大好きな歌です)や、薬師丸ひろ子さんの「元気を出して」などは有名ですね。

 「亡くなった人の分まで生きている人・生かされている人は頑張らなくちゃ」と語るなど、50代になると、「限りある命」や「残された時間」について考えるようになったと言います。年齢を重ねる事で初めて向き合えるようになったというのが、今から33年前に亡くなった岡田有希子(おかだゆきこ)さんのデビュー曲「ファースト・デイト」でした。数々の楽曲を手がけ、歌入れには必ず駆けつけるなど、深い関係にあったという二人。「初めまして」というあいさつや、「着ていた洋服」など、今でも岡田さんの事を鮮明に思い出すと語る竹内さんは、「もうちょっといろんな事を話せたら良かった」と当時を回想し、後悔を語ります。続けて、「(彼女の)悩みを聞けてたら、違ってたのかな」とも。今まで何度も岡田さんの曲を歌おうとした事があったそうですが、「思い入れが深い分だけ逆に歌えなくて。だけどまあ、もう33回忌でね。やっと有希子ちゃんのメロディーを歌える気持ちにはなれたって感じですかね。なんか天国で彼女が聴いてくれたら喜んでくれるのかなと思いながら一生懸命歌ってみようと」と、岡田さんのデビュー曲「ファースト・デイト」をセルフカバーする事になった心境の変化についてコメントしました。番組内では、「ファースト・デイト」をレコーディングする様子も流れていましたが、竹内さんは曲の直筆歌詞をスタジオに持参していて、岡田さんへの想いの強さを感じさせるシーンでしたね。歌手休業の話や、他の歌手への楽曲提供の話以外に、岡田さんの話が出た事にはビックリしました。私は岡田さんがビルから飛び降りて自殺した際の、路上に倒れている写真が掲載された週刊誌も今でも大切に持っています。命の大切さを考えさせる衝撃的な出来事だっただけに、そんな彼女に対する竹内さんの素直な思い入れを感じる、貴重なインタビューでした。

 番組内で、夫の山下達郎さんが、「全ての作品に通底しているのが人間存在に対する強い肯定感です」と、竹内さんの曲が時代を超えて長く受け入れられてきた理由を総括して語る所も良かったところです。「人間存在に対する強い肯定感」というのは、彼女の音楽の魅力を実に端的に表した言葉ではないでしょうか?山下さんは「竹内まりやが、40年間続けてきた音楽スタイルは、どなたにでも受け入れていただける、いわゆるミドル・オブ・ザ・ロード・ミュージックです」と紹介し、「そんな中でも、時代のトレンドには出来る限り媚びず、追随せず、その先の普遍性というものを常に模索してまいりましたので、30年前の作品でもそれほど古びては聞こえません」と分析しました。さらに、竹内さんがシンガーというよりもむしろ作詞家・作曲家に近いスタンスをとっていることで、「そこからバラエティに富んだ様々な曲想が生み出され、そのことも息の長い活動の手助けとなっております」と客観的な視点から説明しました。そして、「何よりすべての作品に通底しているのが、人間存在に対する強い肯定感です。この考え方が、浮き沈みの激しい音楽シーンの中で、長く受け入れられてきた最も大きな要素であると私は考えております」と、今なお輝き続ける竹内さんの魅力を伝えていました。一番身近な所にいる人の鋭い観察だと感じました。初訪問となるスエーデンでのレコーディング現場にカメラが密着し、彼女の音楽作りの流儀や情熱を明らかにする中で、ストックホルムの美しい街並みを散策しながら、音楽と共に生きた40年間を振り返り、様々な人々のとの出会い、未来への思いなどを切々と語りました。⇒この旅行の感想や生き方に関する竹内さんのインタビューがコチラで読むことができます。 久々のステージの生歌も人生を見つめる歌で、素晴らしかった。竹内さんのファンにとっては、実に内容の濃い充実した番組でした。やるじゃないか、さすがNHK!❤❤❤

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