「第4回吉川英治文庫賞」に西村京太郎先生が!

▲2016年7月に西村先生をお訪ねしました

 私の大好きな西村京太郎先生が、3月4日、「第4回吉川英治文庫賞」を受賞されました。吉川英治国民文化振興会は、講談社の後援を得て、2016年、「吉川英治文学賞・吉川英治文化賞」が、第50回の節目を迎えるのを機に、吉川英治の名を冠した新しい賞を創設しました。シリーズ大衆文学作品と、その著者を顕彰するもので、「吉川英治文庫賞」という名称です(正賞は銀杯、副賞100万円)。近年「シリーズ大衆文学作品」が隆盛ですが、刊行が複数年にわたるシリーズ作品は、これまでの文学賞の評価の枠組みでは、顕彰しきれないこともありました。いっぽう吉川英治は、大長編大衆文学の代表作家です。優れたシリーズ作品を顕彰するときに、吉川英治という名こそ、最もふさわしいものかもしれません。

 受賞の対象は、複数年にわたり、5巻以上の複数巻の文庫が刊行されている大衆シリーズ文学作品と、その著者です。12月1日から翌年11月30日までに、文庫最新巻が刊行された作品のなかから、受賞作品を決定します。シリーズ作品の顕彰ということから、従来の文学賞とは違う選考方式を採用しており、約50名の選考委員に選考を委嘱し、候補作の推薦および受賞作の選出投票をお願いする方式です。約50名の選考委員は、講談社を含む出版社からの代表者(各社1名)、識者、出版流通関係者で構成します。その「第4回吉川英治文庫賞」が、3月4日に発表があり、西村京太郎先生「十津川警部シリーズ」が選ばれたのです。第1回~第3回も最終候補作にあがっていましたが、今年第4回目での受賞となりました。

 西村先生の描く十津川省三は警視庁捜査一課の警部です。初登場は1973年発表の『赤い帆船(クルーザー)』で、当時は30歳の警部補でした。その後、警部に昇進し、1979年発表の『夜間飛行殺人事件』で40歳に。それ以降の作品では40歳という設定でほぼ変化はありません。鉄道に関わるものを中心に、数多くの難事件を解決してきた日本を代表する刑事です。現在、西村先生は12社に作品を書いておられ(角川文庫・講談社文庫・光文社文庫・実業之日本社文庫・集英社文庫・小学館文庫・祥伝社文庫・新潮文庫・中公文庫・徳間文庫・双葉文庫・文春文庫)、年に2回の取材旅行に出かけておられます。1回の取材で2作品を書くというスタイルが確立しています。

 対象期間内の文庫新刊は、『「ななつ星」極秘作戦』/『十津川警部 北陸新幹線「かがやき」の客たち』/『神戸電鉄殺人事件』/『十津川警部 南風の中で眠れ』/『「ななつ星」1005番目の乗客』/『十津川警部 北陸新幹線殺人事件』/『十津川警部 高山本線の昼と夜』/『空と海と陸を結ぶ境港』/『十津川警部 絹の遺産と上信電鉄』/『房総の列車が停まった日』/『内房線の猫たち 異説里見八犬伝』/『寝台特急に殺意をのせて』/『鳴門の渦潮を見ていた女』でした。目標の635冊に向けて、88歳を迎えてもなお冴えまくる(現在619冊西村先生へのさらなる飛躍をという期待を込めた、最高のプレゼントだったことです。先生、おめでとうございました!❤❤❤

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