世界で一番長い単語

 時々授業で、生徒たちに「自分の知っている最も綴りの長い英単語を書いてごらん」と問いかけることがあります。彼らは自分の語彙力を目一杯総動員して、handkerchief、anthropologist、simultaneouslyなどの、めいめいが知っている長い単語を挙げます。 私はおもむろに黒板に向かって、次の単語を書き始めます。「!!」「…」「?」長々と書くものだからみんな唖然としています。英語辞書に記載されている英単語の中で、最も長い英単語がこれです(45文字)。

pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis

「ニューモノウルトラマイクロスコウピックシリコヴォルケイノコニオシス」と発音します。ネイティブ・スピーカでさえも知っている人がそんなにいないこの単語を、私は高校2年生の時に覚えました。病気で学校に行けず寝ていた時に、何かの本にこれが「世界一長い単語」と書いてあって、面白そうだから覚えちゃえ、ということで暗記したのです。「超微視的珪質火山塵肺疾患」という病気の名前です。以来忘れずに、ずーっと私の記憶の中でとどまっています。英単語の意味を覚えるには、普段からその成り立ちや構成を理解することが効果的なことは、いつも授業で触れていることですね。では、この長い英単語を分解してその成り立ちを見てみましょう。

  • pneumono (ラテン語で「肺」

  • ultra (ラテン語で「超(ウルトラ)」

  • microscopic – 微視的・顕微鏡(ラテン語の mikron「小さい」、skopos 「視界」

  • silico – (ラテン語で「ケイ素」(珪素)

  • volcano – (ラテン語で「火山」

  • coni – (ギリシア語の 「konis」(塵)

  • osis – (ギリシア語で「病気・症状」

 このように分解して成り立ちをみると、どんな病気かというところまで想像できてしまいますね。「非常に微視的な珪質の火山塵を吸い込むことによって引き起こされる肺の病気」ということです。辞書には「塵肺症」と出ています。こんな単語覚えていても、大学受験にも何にも役には立ちませんが、私はこんなムダをやったおかげで、いろいろな場面でこの単語を披露してヒーローになってきました(ムダは決してムダではない!のです)。

 当時、高校時代の英語の先生が、「君たち、英語の単語で一番長い単語を知っているか?」と尋ねられました。私はこの単語をすでに知っていましたが、黙っていると、「それはsmilesという単語だ」と種明かし。 ―生徒「???」 先生、曰く、「単語の始め(s)から終わり(s)までにmile(1マイル=1.6キロ)あるじゃないか!!」 生徒に全然受けずに、先生しょげておられたのを覚えています〔笑〕。やはり世界で一番長い単語は上の単語です。❤❤❤

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