ゼブラ「ブレン」

 「文具屋さん大賞2019」のボールペン部門で第1位に輝いたのが、ゼブラ「ブレン」です。最近いろんなお店で大々的に宣伝されています。メーカー希望価格150円のボールペンですが、価格の割にプラスチックの安っぽさを感じない、すっきりとしたスタイリッシュなデザインになっています。中に秘められた高機能にも驚きです。今日は「文房具の八ちゃん」から、その中身をご紹介しますね。

ZEBRA「ブレン」02

ZEBRA「ブレン」03

ZEBRA「ブレン」04

 グリップ部分はゴムになっていますが、それ以外はプラスチック製。同価格帯のボールペンを見ると透明でツルツルした軸のものが多いですが、ブレンは透明ではありませんし、軸の肌触りもややエンボスがあるのを感じられます。安っぽくありません。「ブレン」は150円という低価格でありながら、デザインにもかなり力が入っていておしゃれです(「文具屋さん大賞グランプリを獲得したコクヨののり「Gloo」をデザインしたnendoとのコラボだそうですよ)。「ブレン」最大の魅力は、名前の通り、とにかく「ブレない」こと。「ブレることが書く際のストレスになっている」という点に注目して作られたボールペンがブレンなのです。例えばシャープペンでも、「クルトガはペン先がブレるから使いづらい」なんて話をよく聞きますし、ボールペンでもペン先がブレるものがよくあります。ペン先がブレるボールペンはカタカタ音が鳴るのが気になるんですよね。ものを書くときには、紙とペン先との間や、ペン内部で微妙な「振動(ブレ)」が小事、それが指先に伝わり、ユーザーに潜在的なストレスを与えていました。それを解消するために、徹底して筆記振動を制御する「ブレンシステム」を採用することで、ストレス・フリーな書きやすさを実現しました。中芯をホールドしてパーツ間のスキマも削減することで、ペン先とペン内部の振動を徹底的に防止したのです。口プラ(ペン先のパーツ)が特殊な作りになっており、ペン先をしっかりホールドしてくれます。だから筆記時にペン先が揺れてカタカタと音が鳴ることがないのです。「ブレン」を持ってちょっと振ってみると、カチャカチャと音が鳴りません!こちらも先端と同じで、中の隙間を極力無くしているので、替芯やノック機構部分が揺れたりしないようになっているそうです。口プラはグリップと一体化しています。口プラとグリップが別々のパーツになっているとペン先がぶれやすくなるため、口プラとグリップと一体化させたのでしょう。また口プラの穴とリフィルの直径をぴったりにするためか、リフィルはブレンオリジナルのものとなっています。「ブレない」を実現するために専用のリフィルまで作ったのなら、やはりゼブラ「ブレン」にかなりの力が入れていますね…!

 「ブレン」は低重心設計のボールペンです。オモリをグリップ内部に入れて低重心を実現して、筆記時のブレを防ぎ、書きやすさがアップしています。ペンを垂直に近い角度で握ると書きやすい設計ですね。低重心の方がペン先を狙ったポイントに当てやすいので、「狙いがブレない」ところもこだわりを感じます。

 「ブレン」はインクに「エマルジョンインク」を採用しています。エマルジョンインクとはゼブラが開発した油性インクと水性インクを融合させて、二種のインクのいいとこ取りをしたインクになります。油性インクのように速乾性や耐水性優れ、且つ水性インクのようにスラスラと滑らかな書き味が特徴です。またインクの色も濃く、黒・青・赤いずれの色もはっきりとした文字が書けます。ペン先の細さは0.7ミリと0.5ミリの二種類あります。軸の色は、白、グレー、黒の3種類です。重さだって12.3gしかありません。

 まとめると、「ブレン」は…

①デザインが安っぽくない!スタイリッシュ!

②とにかくブレない!こだわり

③エマルジョンインクで書き味も良くなめらか!

 これで「本当に150円でいいの!?」と感じるコスパ良すぎなボールペンです!特にブレなささは「凄い」の一言。ペン先も、狙いも、そしてノック部分もブレません。150円で購入可能なストレスフリー「ブレン」、本当に素晴らしいボールペンですよ。

▲松江市「ぶんぶん堂」にて

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