リニューアルされた「夢二郷土美術館」

 「夢二郷土美術館」の開館50周年を機に、本館を岡山後楽園そばに移設(1984年)以来、2017年に33年ぶりに初の全面リニューアルをしました。私はリニューアル前の2015年にもここを訪れて、偶然の出会いを果たしています。⇒訪問記はコチラ  今年2019年は竹久夢二生誕135年」にあたります。郷土・岡山に生まれた世界のマルチ・アーティストの竹久夢二が求め続けていた「心の詩を描く」こと、暮らしの中に芸術を」という思いを表現したのは、同じ郷土・岡山が生んだ世界的デザイナーの水戸岡鋭治(みとおかえいじ)先生でした。

 リニューアルのテーマは、「夢二作品鑑賞の満足度を上げる」でした。美術館の回遊性を創り、ゆっくり見ていただくことで、滞在時間を延ばし、満足度を高めようという試みです。門扉を設けて、入口から大正ロマンの夢二の雰囲気を創り上げました。以前はチェーンだけで、どこから道路でどこからが美術館かが分かりづらかったのですが、これで美術館らしく整然とした趣となりましたね。照明も全面的に交換して、作品の保存と鑑賞をしやすくなっています。これまで4室だった展示室を2室増やして6室とし、プレゼンテーションルーム(第1展示室)では夢二のふるさとを紹介する映像を見たり、企画展室(第2-4展示室)を大きなタペストリーで分け、特に大きな空間である第3展示室も区分けして各テーマ、また作品と対峙できるよう椅子も配置し、余韻を感じられる展示室となっています。水戸岡先生の作になるソファ椅子に腰掛けて作品を見ると、まるで正座して間近に夢二の作品を見ているような目線となります。これはとても印象的でした。第5展示室「お庭番ねこ〈黑の助〉ルーム」です。「黑の助」は、2016年の夢二生誕月の9月に、館員によって車に轢かれそうになっていたところを保護された黒猫です。夢二の絵によく出てくる黒猫にそっくりなことから、何かのご縁だろうということで「お庭番 黑の助」としてお客様に愛嬌を振りまいて、人気者となっています。館長が美術館に迎えることを決め、12月24日(奇遇にも初代館長松田 基の命日)正式に「夢二郷土美術館」のお庭番に就任しました。気まぐれに出勤していますが(受付の方の話による)、出勤時には中庭の見回りや、お客様へご挨拶をしています。夢二芸術の次世代への伝道がこの美術館の使命の一つですが、それには次代を担う子ども達が、この夢二の黒猫と黑の助を通して、楽しみながら自然と夢二のファンになっていくことが大事でしょう。黑の助は、最初は慣れなかった「番小屋」にも慣れて、座っていると、置物かと見間違うばかりの可愛さでしたよ。岡山駅からはこの美術館まで直通の「黑の助バス」も走っています。このバスがまた可愛いんです。⇒私の乗車レポートはコチラ また今回も、時刻表を調べてこのバスに乗ってしまいました。

 第5展示室を出てから中庭へ、そして第6展示室へとつながる回廊で、美しいしだれ梅のある庭と竹林の風情を楽しみながら進みます。第6展示室は、夢二が終生追い求めた「暮らしの中に芸術を」の夢を体感してもらうために、展示室内にカフェを併設し、紅茶と夢二が愛したヨーロッパの焼き菓子の「ガルバルジィ」や、大正ロマンを彷彿とさせる洋食などを楽しんでもらい、室内には版画や水戸岡先生のデザインされた調度品がズラッと並んでいます。本当に素敵な空間が広がっています。この場所は回を改めて、詳しく取り上げたいと思っています。そのために2回ほど足を運びました(⇒続く)。❤❤❤

▲水戸岡先生のデザインされた第6展示室&カフェ

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中