清水建二先生

▲昨年岡山「丸善」にて

 「勝田ケ丘志学館」では、生徒全員に清水建二・すずきひろし『英単語の語源図鑑』(かんき出版)を持たせて、単語の記憶」に励んでいます。私のこの本の紹介記事はコチラです  単語は「丸暗記」では、高校卒業と同時に忘却のかなたです。一生英語の勉強を続けてもらうためにも、あ~、そうだったのか!」とその成り立ちを理解してもらうことが、効果的です(私は梨木香歩さんに習って「あ~、そうだったのか体験」と呼んでいます)。それにはうってつけの本がこれです。1単語に1つ添えられたすずきひろし・本間昭文さんの可愛いイラストも、清水先生の解説と相乗効果を生んで、単語の記憶がずいぶん楽しいものになります。単語をこのように語源に沿って分解することで、言葉の法則性や、単語同士に見られる有機的なつながりが効率的に理解できるのです。本書に載っているイラストは「単なる挿絵」ではありません。英語の語源を深く理解した2人の著者が、語源が持つ抽象的な概念を、直観的にわかるよう具体的な「絵」に変換し、そのイラストの原案を元に描かれているんです。とはいえ、似たような趣旨の本はこれまでにもありました。一体どこが違うのか?この本が売れに売れた最大の理由は、「1単語ごとに割り当てられた、ポップで機能的なイラストの存在だろう」「語源に相当する部分をアイコン化して解説することで、文字だけでは捉えにくい抽象的な概念を直感的に理解させてしまうわけだ」(『週刊新潮』6月20日号) その「わかりやすさ」に感動するのです。60万部以上が売れたという、英語の本にしては異例の超ベストセラーとなっているのもうなずけますね。編集部のお話によれば、ただいま続編を準備中とか。

 この本に関する著者清水建二先生の思いは、コチラで詳しいインタビューを読むことができます。清水先生は、この4月から朝日新聞社Asahi Weeklyで、単語の成り立ちに関する連載「シミケンの語源でラクラク英単語」を始められました。松江北高の図書館にも入れて、生徒たちに薦めています。勉強になるコラムです。

 「丸暗記」の方が絶対に楽チンなんですが、生徒から「こんな風に英単語を覚えることの利点は何ですか?」と質問を受けました。私なりの回答をしておきますね。何よりも単語の長期的記憶保持につながります。丸暗記だとすぐ忘れてしまうことでも、理解していることは長らく覚えているものです。丸暗記で覚えた生徒たちが、高校卒業と同時にみ~んな単語を忘れてしまったというのはよく聞く笑い話です。未知語への応用につながります。ある程度のアタマ、オナカ、シッポの意味が分かると、それを含んだ初めての単語でも、何となく意味を想像するヒントになるのです。体系的・効率的に学べます。それぞれの要素を組み合わせるだけですから、どんどん世界が広がっていきますね。「pro-=前に」を手がかりに、progress, prospect, project, protect, protest, produce, program, promoteなどを一網打尽に覚えてしまうことが可能です。多義語理解の切り口となります。例えば、fineという単語には、元気な、素晴らしい、細かい、精巧な、罰金」などの意味がありますが、すべてfin(終わる)を意識することで、これらの意味のつながりが見えてきますよ。そしてその理解は、finish, final, finale, refine, confine, defineといった単語へとつながっていくのです。こうした単語の記憶法を私に手ほどきして下さったのは、松江北高の英語の先生だった故・山本和夫先生でした。

 私も受験に必要な英単語をこのような形でまとめたことがありますが、全国のたくさんの先生方からご要望があり、手持ちがなくなってしまいました。『英単語はアタマ・オナカ・シッポで攻略だ!』(71ページ、自費出版、2011年、品切れ)という下記の本がそれです。元になったのは北高職員室前に100枚限定で置いたプリントで、昼休みにこれを求めて行列ができたものです。

▲これぞ英単語自学本の決定版!でも残念ながら品切れ

 今でもこの本が欲しい、と言ってくださる先生方が多いので、この本のデータをすべてCD-Romに収録しました。プリント・アウトして使っていただくことができます。このCDには、過去のセンター試験本試験・追試験の「発音・アクセント問題」に出題された全単語をALTエドワード先生に読んでもらった「MP3ファイル」の他、松江北高補習科センター対策講座」で使った、第1問~第6問の「大問の解き方」の演習プリント(問題+解説全部でB4版50枚)(★PDF)、小冊子『発音・アクセント問題の攻略法』(22ページ、自費出版、2013年、品切れ)(★PDF)が収録されています(300円)。まだ在庫がございますので、ご希望の先生方は、八幡まで直接メールでお申し込みください。⇒yawata@hb.tp1.jp   ❤❤❤

▲「利他」の精神で役立つ教材を自腹で作っています

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