村松 健

 村松 健(むらまつけん)さんというピアニストをご存じでしょうか?私は、彼が成城大学の学生でメジャーデビューした頃(1983年)からの追っかけです。当時から、実に心に響く美しいピアノを弾かれます。現在は、奄美大島に在住して、ピアニスト&作曲家、三絃、フルート奏者、というマルチプレーヤーとして活躍しておられます。彼の新しいアルバム『みずのしま』(2500円+税)が届きました(7月1日発売)。美しく響く音色の中から、豊かな水の気配がさまざまな形で伝わってくる、そんな素敵なアルバムでした。ジャケット写真も、村松さんご自身が撮影された「森に降った雨が流れて海に還る場所」です。若い頃、辞典の仕事で徹夜徹夜の連続だったんですが、私の仕事場には村松さんの優しいピアノの調べが流れていました。美しい音色を聞きながら、原稿を1字1字埋めていった懐かしい思い出です。

 『月刊ピアノ』最新号(8月号)に、村松さんのインタビュー記事が掲載されました。実に彼らしい言葉がありましたので、ご紹介しますね。❤❤❤ 

 ところで、あなたにとって幸せなのはいつ?こんなふうに訊いてくれるのは、幼い日の両親とあなたに夢中な恋人くらいでしょう。だから時折、自分に尋ねないといけない。幸せを感じるのはどんなときなのか、と。即答できなければ、もしかしたら大事なことをやり損なっているかもしれない。それは、自分の魂は何をしているときに満たされるのかを知らないってことだから。

 僕だったら、まずは美味しいものを頂くこと。根っからの食べ道楽だから、食事は空腹を満たすだけのものにしない主義。でも豪華である必要はなくて、誰かのセンスから生まれる手間を惜しまないさりげないメニューがいい。あるいはその季節その土地でしか頂けない旬のもの。とどめは今“このとき”に食べたいもの!そのためだったら何時間かけてでも頂ける場所まで行けそうな気にさえなる。そうなんです、幸せっていうのは求めないとたどり着かない。そしてチャンスを逸したらなかなか得られないんですね。

 人生においての“大きな幸せ”、これは自分の愛するものにぶれないで向かっていくうちに、いつの日か与えられる果報ののようなもの。だからそうそう出くわさない。でも“小さな幸せ”だったら毎日だって手に入る可能性がある。起き抜けに気分に合わせてじっくり選んだアルバムを楽しむ。焼きあがったパンの香りと午後の柔らかな光の中で頂くアッサムのミルクティー。時に任せて火照った身体をさます風呂上がりの至福とか。

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