「enon」

 私も何度か訪れている神奈川県湯河原町にある「西村京太郎記念館」に入り、2階の展示室に上がると、自走式のロボット「enon」(エノン)が迎えてくれます(下写真)。これは 富士通フロンテックが、富士通研究所と共同で開発して、2005年9月から限定販売を開始し、オフィスや商業施設などでの実証実験を重ね、新型機をミュージアム向けとして初めて「西村京太郎記念館」に導入されたものです。

 2001年9月に開館し、西村京太郎先生の全ての作品や生原稿、秘蔵コレクションなど、作家生活を象徴する品々を展示している2階で、サービスロボット「enon」を館内の案内役として導入することで、来館者へのホスピタリティのさらなる向上を目指したのでした。これは900万円もしました。全部で10体しか作っていないそうです。ところが富士通は、製作をやめてしまいました。私が訪れたときには、自走式でこのロボットが2階を走り回って案内をしてくれたんですが、現在は固定された状態と聞きました。ちょっと残念ですね。西村先生の記念すべき600冊目の作品『北のロマン 青い森鉄道線』(トクマノベルス、2017年)では、AIを搭載した人型ロボットが人間を脅かすというタイムリーなものでした。

 「enon」は、「西村京太郎記念館」において、以下のような動作を行います。

1. 館内のご案内

お客さんが来館すると、入口付近の待機位置から自律的に館内を移動し、身振り手振りを交え、音声、そして胸にある液晶画面を用いながら、館内展示品の説明をします。現在は固定。

2. 西村京太郎のご挨拶

西村京太郎先生が「enon」の液晶画面に登場し、挨拶をされます。

3. 「enon」の自己紹介

「enon」が身振り手振りで自分自身の機能を紹介します。

4. 西村京太郎のクイズ

西村京太郎先生に関わるクイズが液晶画面に出ます。推理小説研究家で、西村京太郎研究の第一人者の山前 譲(やままえゆずる)さんが作成された問題と、西村先生ご自身が監修された問題をランダムに組み合わせて出題します。かなり難問だらけです。全問正解者には、成績優秀者として西村京太郎名による認定書が贈呈されます。

 西村先生はこの記念館を造ったときに、新幹線のグリーン車の座席を十何脚か購入しておられます。2階の「視聴覚ルーム」の椅子用(写真上)に雰囲気を出そうと思いつかれたのです。1つ2万円でした。運んできて設置しようとしたときに、リクライニングさせるには床に穴を開けて固定しなければいけないと言われました。すでに建物は完成していたので、仕方なしに返品されたそうです。運送料に40万円かかったそうですよ。❤❤❤   *「東洋経済オンライン」の漫画家やすこーんさんのインタビュー記事を参照しました。あ~、また行きたいな-。

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