ジャイアンツ祝優勝!

     9月21日(土)巨人が5年ぶりに優勝を果たしました!巨人は敗戦濃厚1-2の9回表、DeNAの守護神・山崎康晃から簡単に二死とされましたが、重信慎之介若林晃弘が連続四球を選ぶと、小林誠司がしぶとくライト前にヒットを放ち、二塁走者・重信が土壇場で同点のホームを踏みました。延長戦に突入し、2-2の10回表は二死一、二塁から途中出場の増田大輝が(この選手、育成出身の苦労人です。私の詳しい紹介は⇒コチラ)、センター前ヒットで勝ち越し。その裏、守護神のデラロサが三者三振で試合を締めました。野手で残っていたのは山本ただ一人。まさに今季のジャイアンツの「全員野球」を象徴する試合でした。

 優勝が決まった瞬間、原 辰徳監督(61歳)の大きな目から涙がこぼれました。感極まっての号泣です。マウンド上にできた歓喜の輪の中で、背番号83の指揮官の体が、横浜の夜空に8度胴上げで舞いました(13年の監督生活で8度の優勝です)。左翼席方向に陣取るファンの歓声に応えた原監督は自身8度目、5年ぶりの優勝に「非常に新鮮ですね」と第一声。「年を取ると涙腺が弱くなるのかも知れない。チームワークは今までにない素晴らしいチームだった」と声を震わせました。13年間で8度のリーグ優勝。立派な成績です。FAで丸選手が入ったとは言え、今年のジャイアンツは見違えるような戦いぶりでした。前任の高橋由伸監督のジャイアンツはひどかった。一体何が違うんでしょうか?今日はそれを考えてみたいと思います。

 野球解説者の江本孟紀さんが、巨人の原 辰徳監督と、昨季まで巨人で指揮をとった高橋由伸氏の違いについて語ったことがあります(5月時点)。江本さんは「簡単に言えば、経験ですよね」と“経験”を挙げ、「ある程度経験がないと。原監督も色々な経験を踏んで3度目の監督をやって、高橋前監督は去年、一昨年はかわいそうでしたよね」と続けました。やはり優勝を何度も経験している原さんは、「勝ち方」を知っています。負け方も知っています。今年の原巨人の強さの秘密を探ってみたいと思います。

 原監督は前回の退任時に指導者としては終わりと決めていました。昨季、水面下でのオーナーの強い就任要請にためらいながらも引き受けたのは、「やっぱり使命感だよね。ジャイアンツは“ふるさと”だから」常勝チームとしてこれ以上優勝から遠ざかることはできないという使命感から、恩返しを果たすためにと、命懸けでV奪回を勝ち取ると誓いました。掲げたスローガンは「和と動」「巨人軍は“個人軍”であってはならない」「全員野球」「のびのび野球」でした。

①チームワークは今までにない素晴らしいものがありました。今季原監督が起用したピッチャーは32人、延べ629人です(昨季は26人、503人)。2軍から上げてはすぐに使いました。優勝がかかった大一番の試合で、昨年高校を卒業したばかりの戸郷翔征(19歳)を先発させたのもビックリでした(球は速いしコントロールも良くいいピッチャーで、来季は伸びると確信しました)。守護神候補だったクックの誤算でブルペンも崩壊危機でしたが、実績の全くない東海大OBの中川皓太がクローザーとして抜擢され、その地位を築き上げました。ドラフト1位で鳴り物入りで入団してきたものの長らくパッとしなかった4年目の25歳右腕・桜井俊貴もリリーフから先発に転向させて成功しました(コーチ陣は大反対だったそうですが、原監督が押し切ったと伝えられています)。全員で勝利を勝ち取る「執念」が見て取れました。

②選手起用は「柔軟」でしたが、反面「厳しさ」も見えました。どんな実績のある選手でも悪ければすぐ代える。そしてすぐ二軍に落とす。良かったらすぐあげてすぐ使う。それが続かなければ代える。不動のメンバーはいましたが、それ以外は「競争」だよという姿勢を選手全員に徹底していたように思います。巨大補強によって『もうチャンスがない』と諦めることのないように、若い選手たちに一軍への門戸を例年以上に大きく開けていました。シーズン中のスタッフの入れ替えも含め、一軍とファームの連携が、ここまで密になっているのは、たぶん巨人の歴史上でも初めてなのではなかったでしょうか。岡本を4番から外したり、坂本・丸・ゲレーロ・ビアヌエバらにバントを命じたのも「厳しさ」の現れだったと思います。

③何度もベンチで公開で叱っている場面がありました。重信が走るチャンスに盗塁のスタートが切れない消極性をこんこんとお説教されている場面、桜井が変化球でかわそうかわそうというピッチングで打ちこまれたのを、「お前は一体どんな投手をめざしているんだ。変化球投手になるのか。お前さんの良さは違う。へとへとでマウンドを降りる、そんな投手だろ」と説諭。叱られた選手たちが、その後奮起して見違えるようになったのはさんの言葉に動かされたものでしょう。重信が言っていました。「叱られることもあるが、褒めていただけるので、やる気になる」と。厳しさを前面に出した前回就任時と違って、息子よりも年の離れた選手たちを「二度叱って、一度褒めた」のが今年の原監督でした。これは指導者として重要な心構えだと感じています。最近は「褒める」ことばかりが、強調されますが、これでは本当の力はつかない。改めるべきところはきちんと伝えて、それで褒める。これこそが指導者の姿だと思っています。「指導者や上司は褒める、叱る両方必要。優しさがあるから鬼になれる」

原監督「チームは一つ。1軍も2軍も関係ない」と言います。日々の2軍戦をタブレット端末で細かくチェックしている原監督は、1軍に昇格させた選手は失敗も覚悟の上ですぐに起用します。2軍に落とす時には、修正点や意図をきちんと伝え、取り組むべき課題を直接選手に伝えました。「全員が戦力。全員で闘う」姿勢は、支配下登録選手68人のうち60人を1軍登録したことからも伺えます。「1・2軍の一体化」が今年の巨人の大きな変化だったと思います。「巨人軍は“個人軍”であってはならない」 数年先のチームを見据えて、いろいろと手を尽くしました。

 それもこれも、3度目の指揮官就任となった原監督の経験値が大きくモノを言っているのだと思います。これまでの経験・実績から「勝ち方」を知っているんですね。大型補強の成果がパッとしなかったとはいえ(岩隈はまだ二軍で一度投げただけ、中島は全然働いていない、ビアヌエバは二軍、クックは抑え投手としての地位は剥奪)、最近の巨人の懸案事項となっていた若手の「底上げ」を着実に敢行し、見事に成績へ反映させました。おめでとうございました!実に嬉しい!!❤❤❤

《補記》ジャイアンツ全盛期を支えた阿部慎之助選手が、この優勝を花道に引退するそうです。まだまだできると思っていましたが、お疲れ様でした。「最高でした」

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