センター試験第1問の「発音・アクセント問題」には、必ず「カタカナ語」が出題されます。一時大流行し、その後ちょっと下火になりましたが、「2017年センター試験」で、marine, severe, unique, evidence, satelliteの5語が、「2018年本試験」では、advance, engine, limit, foundation, opinion, championship, delivery, supermarketの8語が、今年の「センター本試験」でも、control, equal, calendar, character, tough, mood, story, totalの 8語が、「追試験」でも、medium, sweat, theme, label, modern, entertain, communityの7語が出題されており、再び復活傾向が見られます。今年になって3年生・補習科生が受験した、5月「全統マーク模試」では、epoch, orchestra, satellite, delicacy, varietyと5語が、「6月進研マーク」では、coach, goal, road, pause, stadium, debate, initial, interval, sentimentalの9語が、「7月全統マーク」では、police, approach, boat, goal, smooth, advice, control, pattern, manager, volunteer, thermometerの11語が、「7月駿台マーク」では、manager, comment, madam, leadership, mechanism, operatorの6語が、最新の「9月ベネッセ・駿台マーク」では、smooth, heart, pearl, search, advice, pioneer, authorityの7語が出題されています。間違いなく、来年の本番でもかなりの数の「カタカナ語」が出題されることが予想されます。
そのことは「大学入試センター」から公開されている「試験問題評価委員会報告書」を読むと、はっきりと分かります(「追試」も貴重な情報源です)。この報告書は次年度のセンター試験の動向を知る上で、現場教員は必ず目を通しておきたい資料です(ご存じでない先生も多くおられますが)。⇒コチラで読むことが出来ます 「カタカナ語」に関してこんなことを言っています。
●問3については、①~③の選択肢は日本語においてカタカナ表記がなじみ深い単語であるが、下線部がカタカナでは同じ表記となる単語でもあったため、やや難しかったと思われる。いずれの問題も使用頻度が高い基本的な単語の発音が問われており、英語を「聞くこと」及び「話すこと」の技能を育成するためには、こうした基本的な単語の発音に注意しながら聞いたり話したりすることが必要である。(本試験 高等学校教科担当教員の意見・評価)
●また、外来語(いわゆるカタカナ語)として用いられている英語が出題されている。equalは、イコールでなく[発音記号]、calendarは、カレンダーでなく[発音記号]、characterは平板調で発音するのではなく、[発音記号]というように、本来の発音やアクセントとは異なるカタカナ読み(平板調に発音する傾向)が多く見られる中で、正しい発音や強勢を認識させることは重要なことである。(本試験 教育研究団体の意見・評価)
●いずれの問題も使用頻度が高い基本的な単語の発音が問われているが、“theme”や“label”など、日本語におけるカタカナ表記と発音が大きく異なる単語も出題されている、普段から基本的な単語の発音に注意しながら聞いたり話したりすることが必要である。(追試験 高等学校教科担当教員の意見・評価)
●本体のアクセントとは異なるカタカナ読み(平板調に発音する傾向)が多く見られる中で、正しい強勢を認識させることは重要なことである。教室においても、このことを正しく認識させ、発音できるように指導することが望ましい。(追試験 教育研究団体の意見・評価)
となれば、「カタカナ語」対策を練る必要がありますね。私は今回の「ベネッセ・駿台マーク模試」の前に、「カタカナ語リスト」(私のセンター対策青本をお持ちの方はpp.22-23をご覧ください)配布して、生徒全員で読み合わせを行いました。結果、7語がここから出題されていました。たったこれだけのことでも、ずいぶん結果は違ってくるんです。ちなみに、今回の「ベネッセ・駿台マーク模試」の第1問に出題された28語中、私の「頻出語リスト」に載っている単語は25語でした。「A.発音」で9/12(的中率75%)、「B.アクセント」で16/16(的中率100%)です。「出る単語は決まっている!」と、私がいつも言っていることが裏付けられたことになります。全国的にはこの問題を落とす生徒が多いんですが、私に言わせれば明らかに「準備不足」です。私の4種類の「頻出語リスト」と「過去問出題語」の一覧表を、読み合わせるだけで、得点率はずいぶんアップするはずです。私は生徒に音声を配布し、リストの音読を促しています。これをきちんとやった生徒と、何もせずに受験している生徒とでは、得点が全く違います。「英語は絶対に裏切らない!」のです。ぜひやってみてください。❤❤❤