「MAXたにがわ」

 E4系新幹線電車は、新幹線ではただ1つの2階建て車両です。オール2階建て新幹線電車“Max(Multi Amenity Express)”の二代目として開発され、1997年12月20日に東北新幹線で営業運転を開始しました。通勤・通学にも用いられるように、すべての車両を2階建てとして座席を増やしています。巨大な輸送力を活かして、朝の高崎駅から東京駅方面への通勤・通学に威力を発揮しています。E4系は、先頭部分の鼻先をぐんと突き出したロングノーズ・デザインが印象的(11.5m)。また、運転室は航空機のようなキャノピー形で、標識灯もふっくらと盛り上がったスタイルになっています。これらは空力特性を追求して得られたデザインです。20編成、160両が上越新幹線の「Maxとき」「Maxたにがわ」として使用されています。この2階建て新幹線が、間もなく廃止になると聞いたので、一度乗っておかねばと思い、上越新幹線MAXたにがわ」に乗車してきました。入線してきた新幹線を一目見て、「デカイ!!」他の新幹線よりも一回り大きい感じがします。

 基本は8両編成ですが、両先頭車には分割併合装置を備え、2本連結した16両編成でも運転できます。16両編成時の定員1,634名は、高速車両としては世界最大の定員数です。新幹線の通勤・通学輸送の混雑緩和に貢献しているのです。座席定員の増加、環境対策としての騒音低減、座席の改良による快適性の追求、バリアフリー設備の充実、メンテナンスの軽減などが盛り込まれた車両です。グリーン席は7、8号車の2階部分とし、他はすべて普通車となっています。普通車自由席として使われる1~3号車の2階座席は、1人でも多くのお客さまに座ってご利用いただけるよう、隣の席との肘掛けを省略した3人掛け+3人掛けの座席配置としています。3座席が一体となっているのでリクライニング機能はありません。特急料金を頂いているので、ヘッドカバーこそついていますが、まさに通勤新幹線のイメージです。1階席と4~6号車の2階席は2人掛け+3人掛けです。7~8号車の2階グリーン席は2人掛け+2人掛けとなっています。また、6号車のフラット、8号車の2階席には、車いすに対応した座席が設けられています。座席はリクライニングだけでなく、座面も動くようになっていました。8号車には車いす昇降装置を設置しており、2階部への移動にも配慮しています。ワゴンを使用した社内販売がスムーズに行えるようにワゴン用の昇降装置も見られました。

▲普通車指定席

▲グリーン車

 他の新幹線にはない見所の一つがデッキ付近です。高い天井、1階へ降りる・2階へ上がる階段がドーンと現れ圧巻ですね。ものすごく長い廊下もあります。これは2階建てのため、床下機器を置くスペースがすくないので一部箇所が両側機械室になっているためです。新幹線は高架フェンスが高めに設計されているので、1階席の眺めはほとんどがフェンスです。上下方向への揺れはあまり感じませんでした。モーター音も静かです。最高速度が240km/hと押さえられているからでしょう。

 当初は、東北新幹線「つばさ」との併結運用が中心でしたが、現在は上越新幹線に活躍の場を移しています。このE4系は、近年少しずつ廃車車両が発生していて、2017年度からは後継としてE7系(12両編成)を11編成増補することが決まり、投入完了となる2020年度末には、その姿を消す予定です。私は新幹線が大好きで、頻繁に乗っているんですが、このたび進化し続ける日本の大動脈を支える新幹線の技術を徹底解説した梅原 淳『新幹線の科学(改訂版)』(サイエンス・アイ新書、2019年9月)という本が出ました。日本列島を駆け巡る高速鉄道の秘密、新幹線の最新知識を得ることの出来る本で、面白く読みました。9年ぶりの改訂版です。❤❤❤

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