「伊東屋」の野菜工場

◎週末はグルメ情報!今週は野菜?

 創業1904年6月16日という、東京・銀座の老舗文房具専門店「伊東屋。115年の歴史を持つ私の大好きなお店で、東京に出たときには、どんなに忙しくても立ち寄る文房具店です。⇒ホームページはコチラ  東京メトロの「銀座駅」の「A13出口」を出て、まっすぐ歩いて行くと、中央通りにかかげた赤い大きなクリップ、通称「レッドクリップ」が目印です。2015年6月にリニューアルして、大きく店構えが変わりました。私は個人的には、以前の「伊東屋」の方が好きでしたが、G.Itoya」「K.Itoya」(別館)いう2店舗の体制が整ったのが、2015年の夏頃です。G.Itoya」の裏口を出て斜め前が「K.Itoya」となります。その当時は、G.Itoya」にライフスタイル関連の商品を充実させ、「K.Itoya」は文房具を集める、というイメージで展開していました。そこから、2016年の秋頃に、高級筆記具売り場を「K.Itoya」の1、2階から「G.Itoya」の3階に移動して、事務用品を「K.Itoya」の1、2、3階に集中させるというフロアの入れ替えが実施されました。ところで、みなさん、このG.Itoya」K.Itoyaの違いはご存知ですか?G.Itoya」はもちろん『銀座・伊東屋』ですよね。ではこの別館の「K.Itoya」とは?・・・正解は、創業者である伊藤勝太郎氏のイニシャルから取られているのです。遠い昔、銀座には伊藤勝太郎が自分のイニシャルの『K』を掲げた、3階建てのビルがありました。もともと、K.Itoya」の建物は「Kビル」という名称です。「K」勝太郎の頭文字からとっていて、社員のあいだでも、Kビル、Kビルと呼んでいたそうです。お客さまに公開する表向きの名称というよりは、社員が便宜上使っていたのが「K」なんです。K.Itoya」はそのビルと、そこに込めた勝太郎の思いへのオマージュでもあるんですね。

 さて、今日の話題です。この「伊東屋」の11階には「FARM」というフロアがあります。このフロアには、ペンやノートなどの文房具は一切ありません。あるのは、ガラスの向こうに並んだ緑の野菜たちだけ。そう、ここでは、なんと野菜の栽培が行われているのです。リニューアル後初めて訪れた時には、ビックリしたのを覚えています。太陽の代わりにLEDの光を使い、土の代わりに水耕栽培で、植物を育てています。「なぜ、文房具屋さんにこんなものが?!」 私だけでなく、きっとそんな疑問が湧いてくると思います。この「FARM」が出来たきっかけは、2015年に行ったビルのリニューアルだったそうです。そのときに設定したお店の2つのテーマが、「【働く】をサポートする」と、買う場所から過ごす場所へ」体の中からも、働く方たちをサポートしたいという意図から、サラダをメインにしたレストランを計画しました。しかし、野菜は季節によって値段や出来ばえも変わってきます。そこで、天候などに左右されない「野菜工場」という方法に行きついたのだといいます。現在栽培されているのは、フリルレタス、ルッコラ、ミントなど。収穫されたものは、12階のレストラン「CAFE Stylo」で食べることができます。おすすめメニュー「ファームサラダ」には、その日にとれた野菜がたっぷり。シンプルなドレッシングで、新鮮な野菜そのものの味を楽しむことができるそうですよ。そして、一階にある「ドリンクバー」では、一袋300円で野菜の販売も行っています。しかし、文房具屋さんで、野菜を食べたり買ったりする時代がやってくるとは、誰が想像したでしょうかね。「買い物をする場所」から「心地よく過ごせる場所」へをテーマに掲げ、正面・裏面共にガラス張りで、光が入り込む大胆なビルに生まれ変わったことは記憶に新しく、買う場所から過ごす場所へ」がひとつのテーマだったんです。お客さまに「心地よさ」を提供するには、どうすればいいのか?ただ商品を売るということではなく、接客も含めた体験として、お客さまに満足して帰っていただくには、どうすればいいのか?そういったことに、意識をしながらお店の運営が行われています。

 この11階には、初代本店が展示してありますね。和漢洋文房具」と看板にあり、当時から輸入品(「舶来品」)を扱っていたことがうかがえます。同じフロアには、戦前の伊東屋ビルに飾られていたエンブレムの実物(写真上)や、1904年の創業当時の店舗を再現した1/17スケールの精巧なミニチュアも展示されています。創業から現在、そして未来へ。伊東屋」の歩みがワンフロアで感じられるようにしつらえてあります。「伊東屋」の歴史を知ることのできる貴重なフロアでもあります。

 専任のスタッフが野菜の勉強をして管理をしているんですよ。12階のレストランも、ホールマネージャーのソムリエ、シェフ、すべて「伊東屋」の社員です「FARM」で現在栽培されているのはフリルレタス、ルッコラ、ケール、ミントなど。一番多いのがフリルレタスなのだそう。1日あたりの収量はレタスに換算すると330株ほどで、併設のレストランで提供する分は、完全にまかなえるようにあらかじめ設計されています。12階のレストラン、CAFE Stylo」に移動。ちなみに、店名の「Stylo」とは、フランス語で「ペン」を意味します。ここでは11階の「FARM」で採れた野菜を、各種のサラダでいただくことができます。また1階の「ドリンクバー」で、300円で野菜を買うこともできます。❤❤❤

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