私が若い頃からずいぶんと可愛がっていただいた『ライトハウス英和辞典』(研究社)の編集主幹であり、日本の音声学の第一人者、故・竹林 滋先生(たけばやししげる、東京外国語大学名誉教授)は、生前、「リーガロイヤルホテル」が大好きな先生でした。プライベートでも、「岩崎研究会」の忘・新年会でもよくここを使われていました。そんなわけで、竹林先生を偲ぶ「お別れの会」も、幹事団が「先生が大好きだったこのホテルでやろう!」ということになり、「リーガロイヤルホテル東京」で開催され、私も最後のお別れに行ってきました。そんな先生の影響でしょうか、私もこのホテルが大好きになり、よく利用するようになりました。落ち着きのある高級ホテルです。ちなみに、RIHGAというのは、Royal International Hotel Group & Associatesの頭文字をとったものです。
私は仕事柄、全国行く先々で、泊まるホテルを決めているんです。広島は「リーガロイヤルホテル広島」、博多は「エクセル東急」か「ホテルニューオータニ」、神戸は「ホテルオークラ」、大阪は「リーガロイヤルホテル大阪」、岡山は「三井ガーデンホテル」、山口は「ホテルかめ福」といったぐあいです。東京は「アパホテル」が多いかな?個人旅行をする際には、旅行会社(「日本旅行」)に勤める教え子が、現地で最もいい宿を世話してくれるので、安心して旅に出ることができます。
さて今日も、「リーガロイヤルホテル広島」に泊まってきました。広島市の中心市街地、「広島県庁」、「ひろしま美術館」と大通りをはさんだ向いにある、上皇さまもお泊まりになったハイクラス・ホテルです。地上35階・地下2階建ての高層タワーホテルには、488室ある客室のほか、結婚式場、宴会場、スパサロン、ブティック、生花店などが備わっています。「広島そごう」が隣にあるなど広島市中心部の商業施設も近く、広島城、原爆ドームなどの観光地へも歩いて行くことができるので、広島の観光にも出張にも便利です。バスセンター、市電、など交通の便利も抜群です。何よりも清潔感があって、サービスも一流、食事も美味しいので、気に入っています。中でも、特に評判がよいのが、スタッフさんの気配りと朝食。実際に「リーガロイヤルホテル広島」に泊まってみると、お部屋への案内中なごやかにお話ししてくださったり、広島観光やグルメの相談にのってもらえたりと、さすがはハイクラスホテルという接客です。朝食もおいしく、優雅な気分で過ごすことができました。

「リーガロイヤルホテル広島」のフロントロビーは1階にあります。いつ来ても見事な花飾りに、平山郁夫画伯の絵画が出迎えてくれます。ホテルの入口はいくつかあるんですが、どこから入っても長~いフロント・カウンターがすぐ目につきます。フロントの方へ向かっていくと、いつもすぐに配置されたスタッフさんが声をかけてくださって案内していただきます。チェックイン手続きが済むと、すぐに係の方が荷物を持ってお部屋まで案内してもらいます。今日は、私のカバンと宅急便の箱のために、2人の係の人がお部屋まで運んでくださいました。実に親切です。
待ち合いのスペースも広々として気持ちが良い。ソファとローテーブルが数組、それぞれある程度の距離をおいて配置してあるので、チェックイン等の手続きの間、待ち時間もくつろぐことができます。「リーガロイヤルホテル広島」には、スタンダードフロア、スーペリアフロア、エグゼクティブフロアの3つの階層があります。客室の種類は、ダブル、ツイン、スイートの3種類。上に行くほど、豪華さが増し高級な客室となっています。
全客室のベッドのマットレスには、バランスのいい体圧分散性と高い耐久性を持ち、全米ホテルシェアNo.1のSerta(サータ)社のポケットコイルマットレスが使われています。なぜか、私はここに泊まると熟睡できるから不思議です。いつもなら必ず朝4時前には目が覚めるのですが、今日は起きたら6時半、慌てて朝食会場に急ぎました。広さに特別感はないものの、落ち着いた内装と設備備品の使いやすい配置が好印象です。お部屋の窓からは、繁華街から海までを一望できます。宿泊者特典として、ホテル内レストラン割引券(15%)や、専用のクリアファイルに入れてドアの下から差し込まれる朝刊サービスがあります(私はいつも日経新聞を届けていただきます)。
さて、私が「リーガロイヤルホテル広島」で最も楽しみにしているのが、朝食会場1階のレストラン「ル・オーレ」の「スタンドクッキング」のコーナーです。そこでは、シェフが心をこめて、一つ一つ、卵からこだわったできたてふわふわのオムレツを作ってもらえるんです。いつもそこには長蛇の行列ができていますが、並んででも食べたい美味しいオムレツなんです。玉子の中には、ハム、チーズ、マッシュルーム、キャベツの4種類の具材から選んで入れてもらうことができます。これがふわふわ、とろとろのオムレツでとっても美味しいんです。いつも並びながら、シェフの見事なフラインパンさばきに見とれています。作る前にもう一つのフライパンにバターを塗って準備をして
おき、調理するオムレツにかかります。玉子が温まったところで、具材を入れかすかに揺らして均等になるようにします。左手のフライパンを浮かせて、右手でこんこんと左手首をたたきながらひっくり返していく。それはもう見事な手さばきです。お皿に盛り付け、お客さんに渡すと同時に、フライパンにバターを塗って、先ほど用意しておいたフライパンで再び調理にかかります。❤❤❤❤