「運がいい」哲学

 『産経新聞』によれば、今年1月30日赤坂の料亭で、安倍総理は、ポスト安倍と目される一人である岸田文雄さんと、向き合いました。安部総理は、総理在任期間がこの11月20日で通算2,887日となり、桂 太郎元総理大臣を抜いて憲政史上最長となりましたね。

岸田: 6年以上も強力に政権を運営してこられた。これは本当にすごいことで
すよ。
安倍: いや、私は運が良かっただけだよ。
岸田: 運だけでここまでやれないでしょう。
安倍: 岸田さん、運というのは自ら呼び込むものなんだ。覚悟を決めて勝負を
挑めば、おのずと運はついてくるんだよ

 尊敬する松下幸之助さん(八幡家の電化製品が全てパナソニック製品であるのは有名)は、創業時、松下電器の「入社試験」の面接で、「運がいい」と答えた人だけ採用していたといいます。それは、ご自身が数々の「運が強い」と思える経験を何度もしていたからでした。⇒コチラに詳しく書きました   私たちは、十分恵まれた境遇にいながら、ともすると、自分は運が悪いと、自分で自分の不幸を探し求めるようなことをするところがあるようです。同じ境遇にありながらも、よい面を見つめ、有り難いと感謝しながら生きることが大切ですね。そこら辺を松下さんは、こうおっしゃっています。

 運はつくるって言うか、育てていくものでしょうな。運というものを、じっとかみしめてみる。そしてよくその味を味わう。こういう味なら、何を加えればもっといい味にすることができるか、考えることでんな。そうすりゃ、いい運にもっと恵まれる。運というのは、人間にとってたいへんに必要な言葉ですよ。いわば自己形成の大きな原料でんな。
 運があるという信念ができたら、人間強うおますな。自分は運が強い、そう考えたら、一所懸命やればいい仕事ができる、と思えるようになる。そうすれば将来の展望も違ったことになってくる。自分ではどうしようもない運もあるが、与えられた運を育て上げていくことも大切でしょうね。

 誰がやっても上手く行かなかった、あの長崎ハウステンボス」を、アッという間に見事に立て直し、世界的なワンダー・パークに育て上げたHISの社長・澤田秀雄(さわだひでお)さんも、同じ事を言っておられました。偶然の一致でしょうか?決してそうではありませんね。

 では、リーダーを選ぶとき、私は人のどこを見るか?実は運の良さを見ている。
経営センスより運のほうが大事だと思っているぐらいだ。
 最初は私も気づかなかったのだが、長く事業をやっているうち、運は無視でき
ないファクターなのだとわかった。どんなに才能があっても、どんなに努力して
も、運が悪ければ会社が傾いてしまう。実例を山のように見てきた。
 協立証券の再建のときは、あえて自分の周りを運の悪い人で固めてみた。倒産
した会社の社長とか、勤めていた会社が潰れた人とか。当時の私は少し自信過剰
なところがあり、自分は運が強いから、みんなを引っ張っていけると思っていた。
実力はあっても運の悪い人にチャンスをあげたかったのである。
 ところが、会社は赤字になるし、トラブルも続いた。ライブドアから招いた役
員が自殺してしまったときは、大ショックを受けた。私のビジネス人生でも、あ
そこまで何もかもうまくいかない時期はなかった。3ヶ月もの長期休暇をとって、
海外旅行に出たぐらいだった。
 いくら自分の運に自信があっても、助けられるのは一人か二人だろう。5~6
人も運の悪い人がいては、そっちに引っ張られてしまう。
 運の悪い人・会社には近づかないに限る。「運は友を呼ぶ」じゃないが、運のい
い人はやっぱり運のいい人・会社と付き合っている。
 では、どうやって運のいい人を見分けるか?その人の経歴を見て、どんな人生
を歩んできたかを知れば、運のいい人か悪い人か7割がたは判断できる。行く会
社、行く会社、すべて潰れているような人は論外だ。
 面接で話していても、かなり見分けられる。プラス思考で笑顔が多い人のほう
が、運はいい。元気で人間性のいい人も、運がいい、マイナス思考で笑顔のない
人は、逆だ。
こうしたことは初対面でも見抜ける。
 才能や努力に注目する人は多くても、運の良さに注目する人は少ない。運なん
て要素を持ち出すと、非合理的だと言われるかもしれない。だが、意外にこれが
重要なのだ。私はそれを数々の経験から学んだ。
   ―『変な経営論 澤田秀雄インタビュー』(講談社現代新書、2017年)

 尊敬する故・渡部昇一先生は、運を呼び込むために意識したい10個の事柄を著書『なぜか「幸運」がついてまわる人10のルール』(三笠書房、2003年)で述べておられました。人生の手応えをどうやったらつかむことができるか、に対する「知の巨人」渡部先生なりの回答がこの10項目です。なるほど、参考になります。興味のある方はこの本をご覧ください。❤❤❤

①自分に“いちばん都合のよいこと”をイメージする
②頭だけで「わかったこと」にしない
③成功例、失敗例と〝議論”する
④やると決めたら〝断固として”やる
⑤借りは〝1日早く”返す
⑥〝納得できない妥協”はしない
⑦〝尊敬できる人”をとことん観察する
⑧知力と体力を〝同時に”磨き続ける
⑨使うべきところにしっかりお金を使う
⑩〝予行演習”を欠かさない

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