「Buzz Kill」

  私の大好きなクリエーター・ジョン・バノン(John Bannon)さんの最新作「Buzz Kill」(Bigblindmedia)を手に入れました。実にユニークなブンブン飛び回るハエをテーマにしたパケット・トリックです!これはジョン・バノンが20年以上もの間、温め続けていたピクチャーパケット・トリックです。ついに解禁されました。

 映像解説で、バノンさんも言っていましたが、着想は上のコロンビニさんのトリックでした。ただこの作品は、ちょっと長すぎて時間がかかり、間延びします。もっとスマートな作品に、と改良したのが、今回の「Buzz Kill」です。まず、4枚のハエのイラストが描かれたカードを示し、テーブルに裏向きにして置いておきます。次に4枚の何も描かれていない真っ白なカード(=ハエ取り紙)を示し、最初に置いたハエのカードの上に1枚ずつ重ねていきます。2組を手に持ち、2組をテーブルに残します。どの組もハエのカードと真っ白なハエ取り紙のカードのセットになっています。手元に持った4枚のカードにおまじないをかけると、なんと、全部が真っ白なカードになってしまいます。テーブルに残した4枚のカードを思い切り手で叩いてから、表を確認すると・・・なんと、4枚全てがハエの潰れたデザインのカードに変化しているのです。枚数が少ない分、スマートな手順構成になっていますね。カードも実に綺麗な作りです。絵が綺麗ですね。バノンさんがデモ映像の中で使っているカードは、裏模様やフェイスのデザインが、今回届いた物とは異なります。商品化にあたり、このトリック専用に新たに作り直したようですね。バックには、「BANNON’S BUZZ KILL」というロゴや、ハエの可愛らしい絵も描かれています。

 ジョン・バノンと言えば、緻密で洗練された手順構成には、「頭脳派」の定評のある方ですね。易しい技法の組み合わせのみで、アイデアを駆使して高度な作品を構築する手順は見事なものです。普段は法律事務所で、複雑な企業関連訴訟に関わり、腕を振るっておられる辣腕弁護士さんです。職業も緻密な作品構成に影響しているのでしょう。バノンさんが考える優れたパケット・トリックとは、いくつかの条件を満たしていなければなりません。(1)視覚的にも鮮やかであること、(2)どこでも演じられ、難しい技法や角度の制限がない、(3)だますような技法のない、(4)強烈な予期せぬクライマックスが用意されている、(5)クリーンに終わり、最後にカードを全部調べてもらえる、(6)演じるのが易しい、(7)構成・演技が一直線に進むこと、などが挙げられます。これらの条件を満たしたマジックをバノンさんは、以前から“Fractal Card Magic”と呼んでおられます。中でも(5)の最後に観客に手渡しできる、というのにこだわっておられるようです。今回の「Kill Bill」の映像解説でも、後半では、この作品のFractal Versionの解説を行っておられましたね。

 バノンさんの作品の特徴と、背景、代表的作品は、コチラのサイトが詳しく扱っていて参考になります。私はバノンさんの熱狂的ファンで、作品をコレクションしています。♠♣♥♦

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