センター試験不正行為

 「大学入試センター試験」が近づいてきました。昨年は全国693の会場で行われました。昨年の試験では、4人の受験生がスマートフォンを使うなどの不正行為」をしたということが、大学入試センターより報道されています。この頃は終了後すぐに、いち早く大学入試センターが会見を開き、明らかにされるようになりました。以前なら、こういった情報は公表されず、全く表に出てこなかったんですが、馳 浩文科大臣の時から、全部すぐに情報開示されるようになりましたね。

 内訳は、宮城県三重県の会場で、2人が理科の試験中にスマートフォンを使った不正をしていました。1人はスマホの検索機能を使い、ウェブサイトで用語を調べていました。もう1人は電卓として使っていたということですが、外部と通信した記録はなかったということです。さらに、東京都の会場で、国語の試験において、問題文を読む際に、使用が禁止された定規を当てて読んでいた受験生と、試験が終わっているのにマークシートへの記入をやめない受験生に、試験監督が注意した後も解答をやめなかったとのことです。今までで一番多い「不正行為」がこれなんですね。注意しないといけないよ、と私は生徒たちに警告しています。かつて島根県でも経験しています。大学入試センターによりますと、全員が不正行為を認め、試験結果はすべて無効とされました。スマートフォンを使った不正は、過去の試験でも起きていて、大学入試センターは「何が不正行為にあたるかは受験案内に書いてあるので注意して受験してほしい」と呼びかけています。

 試験中に使用してはいけないものとして、要項には定規、コンパス、電卓、そろばん、グラフ用紙等の補助具、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末、電子辞書、ICレコーダー等の電子機器類」と明記されています。問題用紙の図形は正確に描かれているために、数学や物理、地理は定規があれば答えが分かってしまうこともあるからです。図形問題を定規を使って精密に描けば答えが出ることもあるでしょう。かつては、定規に英単語などを書き込んで、カンニングペーパーとして悪用する例もあったと聞きます。そういうわけで、定規は全教科で使用禁止となっているんです。

 メガネがカメラ兼ディスプレーで、問題を外部に自動送信して、ディスプレーに解答が表示されたり、小型の骨伝導イヤホンで解答を聞くなんてことが可能ですよね。外部への通信が遮断されても、ディスプレーに電子辞書機能があり、シャーペン型マウスで検索できるとか。すでにメガネに装着した超小型プロジェクターから網膜に直接映像を投影する技術は開発されていますし。

 今後は、IT技術の進化によって、カンニング行為」は巧妙化の一途をたどりそうだ、とIT事情通は予測しています(「大阪スポーツ」より)。すごい時代になったものです。私が今までに経験したカンニング行為の中で、感心(?)したのは、鉛筆の芯の部分を上手にくりぬいて、そこに小さな字で書き込んだカンニング・ペーパーをくるくる巻いて仕込んで試験中に見ていたというものです。そんなことに膨大な手間暇をかけるくらいなら勉強しろよ、と言ったのを覚えています〔笑〕。

 以下は、「大学入試センター」が公表している「不正行為」の例です。気をつけましょうね。日頃の模擬試験でも、①のケに関しては、特に注意を喚起しておきたいですね。

①  次のことをすると不正行為となります。不正行為を行った場合は,その場で受験の中止と退室を指示され,それ以後の受験はできなくなります。また,受験した大学入試センター試験の全ての教科・科目の成績を無効とします。
ア  志願票,受験票・写真票,解答用紙へ故意に虚偽の記入(受験票・写真票に本人以外の写真を貼ることや解答用紙に本人以外の氏名・受験番号を記入するなど。)をすること。
イ  カンニング(試験の教科・科目に関係するメモやコピーなどを机上等に置いたり見たりすること,教科書,参考書,辞書等の書籍類の内容を見ること,他の受験者の答案等を見ること,他の人から答えを教わることなど。)をすること。
ウ  他の受験者に答えを教えたりカンニングの手助けをすること。
エ  配付された問題冊子を,その試験時間が終了する前に試験室から持ち出すこと。
オ  解答用紙を試験室から持ち出すこと。
カ  「解答はじめ。」の指示の前に,問題冊子を開いたり解答を始めること。
キ  試験時間中に,定規(定規の機能を備えた鉛筆等を含む。),コンパス,電卓,そろばん,グラフ用紙等の補助具を使用すること。
ク  試験時間中に,携帯電話,スマートフォン,ウェアラブル端末,電子辞書,IC レコーダー等の電子機器類を使用すること。
ケ  「解答やめ。鉛筆や消しゴムを置いて問題冊子を閉じてください。」の指示に従わず,鉛筆や消しゴムを持っていたり解答を続けること。

②  上記①以外にも,次のことをすると不正行為となることがあります。指示等に従わず,不正行為と認定された場合の取扱いは,①と同様です。
ア  試験時間中に,定規(定規の機能を備えた鉛筆等を含む。),コンパス,電卓,そろばん,グラフ用紙等の補助具や携帯電話,スマートフォン,ウェアラブル端末,電子辞書,IC レコーダー等の電子機器類,教科書,参考書,辞書等の書籍類をかばん等にしまわず,身に付けていたり手に持っていること。
イ  試験時間中に携帯電話や時計等の音(着信・アラーム・振動音など。)を長時間鳴らすなど,試験の進行に影響を与えること。
ウ  監督者の指示に従わず,IC プレーヤーを操作したり,IC プレーヤーの不具合について虚偽の申出をすること。
エ  IC プレーヤー,イヤホン及び音声メモリーを試験室から持ち出すこと。
オ  試験に関することについて,自身や他の受験者が有利になるような虚偽の申出をすること。
カ  試験場において他の受験者の迷惑となる行為をすること。
キ  試験場において監督者等の指示に従わないこと。
ク  その他,試験の公平性を損なうおそれのある行為をすること。

 もう一つ触れておきましょう。毎年センター試験の会場で、突飛な行動をする受験生が必ずいます。このことにも注意喚起しておいてやるといいでしょう。時にそういう生徒がいる、ということを伝えておいてやってください。私は毎年事前にこの話をして、過去の受験教室での例を紹介します。そして、そういう場合にはどうするか、ということにまで踏みこんで指導していました。するとセンター試験終了後、職員室に「こんな変な生徒がいました」と報告に来てくれます。以下はその実例です。

・貧乏ゆすりをやめない
・ブツブツ物を言いながら解答している
・突如として奇声を上げる
・「あー、簡単だった!」と言って早々に教室を出て行く(現在は時間まで出られません)
・「必勝」鉢巻きをしている
・教室内の暑さにたまらず服をどんどん脱いでいく生徒
・あたりをキョロキョロと目線の定まらない生徒
・試験監督者がうたた寝していた。いびきがうるさかった

 私は毎年、センター試験が終わった翌日の授業で、受験を終えた生徒たちに、後輩たちにぜひとも伝えておきたいことを書いてもらっています。実際に受験を体験した生徒ならではの細かな注意事項が挙がってきて、とても参考になります。昨年の補習科・現役の生徒たちが書いてくれた資料を「ダウンロードサイト」に登録しておきました。参考にしてくださいね。最新の『週刊ポスト』1月17/24日号(小学館)が、「大学入試センター試験笑いと涙満点のドラマ」という特集記事を組んでいて、面白く読みました(大学入試センター試験31年の歩み/ふりかかった難題/受験生を悩ませた!?珍問・奇問/試験監督の耐えがたい“憂鬱”と“絶望”)。♥♥♥

・「賢者は歴史に学ぶ~センター試験先輩からのアドバイス」 島根県立松江北高等学校 八幡成人  ⇒コチラで読むことができます

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中